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【盛況のうちに終了いたしました】
今回のイブニングシアターは「震災特集」と題して4作品をお送りします。
2011年3月11日・東北地方太平洋沖地震(大震災)から2年を経るなか、現地における復興事業の進捗は、未だに十分とは云えない状況にあります。 ここに3・11を迎えるにあたり、後世に残すべき記録として東日本大地震の被害状況とその対応、また既に復興を成した阪神・淡路大震災時の対処録から、復興プロセスを再認識していきたいと思います。 また、今回も震災復興に関して解説者の方のお話を予定しています。
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制作 2011年 概要 当映像は3篇から構成されます。 最初の「国土交通省防災ヘリ「みちのく号」からの空撮映像」では,冠水する直前に仙台空港から飛び立った「みちのく号」が仙台市内から名取市まで北上し,津波が押し寄せる瞬間の映像を克明に伝えています。そこから引き返して完全に冠水した仙台空港の様子を伝え,さらに南下して福島第一原発の津波によって全電源喪失に至った貴重な映像を映し出しています。2番目の「釜石港湾事務所屋上からの津波映像」では,釜石の津波防波堤を越え市街地に激流となって押し寄せた津波が,家屋や車などあらゆるものを飲み込んで,目の前に迫ってくる瞬間を捉えています。3番目の「CCTVによる連続映像(岩手県)」は定点カメラが捉えた映像で,岩手県内宮古市役所,田老地区,山田町の国道45号線を津波が襲う瞬間を早回しで編集したものです。いずれも東日本大震災直後の大津波襲来の様子を伝える貴重な記録映像で,後世に残すべき価値があります。 |
制作 2011年 制作 釜石市・釜石市立釜石東中学校・釜石市立鵜住居(うのすまい)小学校 概要 釜石市立釜石東中学校と鵜住居小学校の皆さんが,自分たちの言葉で,3月11日の地震発生直後の出来事を語っています。地震による大津波に襲われ,小中学校の皆さんは上へ上へと高台に逃げていきました。やっとの思いでたどり着いたのは,6日前の3月5日に開通したばかりの「釜石山田道路」。日も暮れ雪の中で救助を待っていましたが,45号線は不通で身動きが取れません。この状況を救ったのが釜石山田道路でした。通りかかった数台のトラックに乗り込み 約600人の生徒 児童さんは市内の体育館に避難することができました。釜石山田道路は,子供たちを救ったまさに「命の道」だったのです。
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制作 1998年 制作 兵庫県土木部 概要 1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災によって兵庫県内の土木施設は,神戸市,西宮市,淡路島北部を中心に大きな被害を受け,被害総額は1兆5千億円に上りました。この作品は震災から3年後,1998年12月に兵庫県土木部(現,県土整備部)が企画制作した阪神・淡路大震災の映像記録です。震災直後の阪神高速道路,鉄道,下水処理場,港湾施設,河川堤防,西宮市仁川の土砂崩れなど県内各地の土木施設が受けた被害の全貌を27分という短い時間でコンパクトに紹介するとともに,道路,鉄道,港湾などジャンルごとに,被害の状況を詳しく説明しています。また,兵庫県による震災後 兵庫県による震災後33年間の復旧 年間の復旧 の取り組みに ても解説を加えて ます への取り組みについても解説を加えています。阪神阪神・淡路大震災を描 淡路大震災を描 た映像作品 いた映像作品には,人的被害の状況や救命救急,安全対策をテーマにしたものが多いですが,この作品は地震による土木施設の被害と復旧にテーマを絞った他にあまり類を見ない作品です。その意味で,土木技術者や行政担当者に限らず,土木や防災に関心を持つ多くの人に見ていただきたい作品です。 |
制作 2012年 概要 突然の大きな揺れ,初めて目の当たりにする大津波,そして,安否や被害状況も確認できない中での恐怖と混乱,ライフラインが寸断された中での避難生活。1カ月後,3カ月後,半年,1年と経過するにつれ刻々と変わる課題。“あの日”以来,私たち仙台放送は“被災地から伝えたい”という強い思いをずっと持ち続けてきました。そして,今,改めて後世のために,あの日の出来事を語り伝えたいという多くの方々に出会いました。震災から1年が経過した今だからこそまとめることが可能となった,あの震災の,津波の記録と証言です。
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