愛知県立岡崎工科高等学校
都市工学科 3年 松尾 一輝
私は、ものづくりへの興味から道路、橋、トンネル、ダムなどの構造物の建設や維持管理に携わる土木分野を学びたいと思い、工科高校の都市工学科に進学しました。岡崎工科高校では設備が整っているだけでなく、社会経験豊富な先生方が多く在籍しており、現場で求められる知識や能力を実践的に教えていただけます。授業中にわからないことがあっても寄り添って教えてくださるので、不安を感じず学び続けることができ、資格取得や試験勉強もクラス全体で支え合う雰囲気の中で取り組めています。
授業では、測量、構造計算、施工などを学び、企業の方々による出前授業では、GNSS測量や杭ナビなどの最新技術にも触れる機会がありました。実際に機器を操作する体験を通して最先端技術の仕組みや現場での活用方法についてより深く理解することができました。さらに、職人の方々から直接技術や知識を教わることで、現場の雰囲気や仕事に対する姿勢を学び、仕事への具体的なイメージをもてるようになりました。 学びを深めるにつれ、建設業の重要性を強く感じるようになりました。
交通インフラの整備によって医療・福祉・教育が発展し、人々の生活が豊かになることに気づきました。道路や橋が人と人との交流を生み、新しい価値観に触れるきっかけにもなります。また、災害時にはいち早く復旧作業に向かい、地域の安全を支える姿を知ることで、建設業が人々の生活に不可欠な仕事であることを実感しました。また、構造物が地図に残るという点に、深い感動と誇りを感じました。こうした仕事に携わることは、自分自身が社会の一部であるという実感と、自分の地域に貢献できる喜びを感じられるものだと思います。
建設業には2つの大きな課題があります。1つ目は、少子高齢化に伴う人手不足の問題です。近年、日本全体で進行する少子高齢化により、若年層の労働人口が減少しており、建設業でも人材確保が困難になっています。2つ目は、従業員の高齢化が進んでいることです。建設業に従事する人の多くが高齢者となっており、世代交代や技術の継承、安全管理などに課題が生じています。こうした課題に対し、ドローンやレーザースキャナーなどのICT技術が導入されることで、従来よりも少ない人員での施工が可能となり、作業の効率化が進みました。また、機械の導入によって、これまで熟練の技術が必要だった作業も、安全かつスムーズに行えるようになり、若手でも早く現場で活躍できるようになりました。人件費の削減により、1人当たりの給料も高くなり、やりがいを持って働ける環境が整っています。ICT技術の発展は、危険作業の負担軽減や安全性の向上にも貢献しています。週休二日制の導入によって、働きやすさやワークライフバランスも改善され、若い世代にとって魅力的な業界へと変化しています。さらに、地域と深く関わる仕事だからこそ、近年ではSDGsへの取り組みや環境への配慮も積極的に行われており、社会貢献性の高い職業だと感じています。
建設業は「持続可能な社会の形成」にも大きく関わっており、未来への責任を背負う職業でもあります。こうした側面からも、若者が希望を持って働ける業界としての価値は高まっていると感じます。このように建設業は「きつい・汚い・危険」という旧3Kのイメージから、「給料が良い・休暇が取れる・希望が持てる」という新3Kへと変化を遂げています。新3Kの実現は、業界の発展と働く人々の幸福の向上に大きく繋がっています。土木においてICT技術の重要性は高く、ここ10年ほどで急速に進化しています。だからこそ、基礎をしっかり学び、社会に出てからも応用力を磨き続ける姿勢が求められていると感じます。また、技術革新に追いつき、柔軟に対応できる力こそが、これからの時代に必要とされる人材の条件であると実感しています。将来的には、AIなどの技術を活用し、現場に行かずとも施工が可能となり、建設機械の自動化や遠隔化によって危険が減少し、社員の働きやすさもさらに向上する時代がやってくると思います。しかし、ただ時代の進化を待つのではなく、私たちは先人たちの技術と志を受け継ぎ、新しい技術を身につけ、次の世代へ技術を伝えていく責任があります。建設業に寄せられている「信頼」を守るためにも、1つの失敗でその信頼を失わないよう、日々学び続ける姿勢と真剣な気持ちが欠かせません。そのためには、人との繋がりを大切にする力、コミュニケーション能力が不可欠です。先人の経験や感覚は、単なるマニュアルでは伝わりません。言葉や態度、現場でのやり取りを通じてこそ、本当の技術が継承されると思います。多くの世代の職人や技術者が集まる建設の現場では、円滑な意思疎通と相手への敬意が、信頼と学びを生む大切な要素になります。その力を養うために、ボランティア活動などを通して、さまざまな年代と協力する経験を重ね、年代を問わないコミュニケーション力を身につけたいと考えています。コミュニケーション能力は、信頼を築くための土台であり、チームで動く建設の現場においては特に重要な要素です。
これからも人々の信頼を得て、理想のまちづくりを実現するために、私は建設業に携わりたいと思っています。そして、地図に残る仕事だという誇りを持ちながら、多くの人の支えとなれるよう責任を持って働きたいです。岡崎工科高校で学んだ基礎知識を土台に、現場に出てからも学び続ける姿勢を大切にし、最先端技術の扱いに長けた技術者となるだけでなく、コミュニケーション能力も磨いて、人々に信頼される建設業界の担い手となっていきます。私は、これからの日本を支える土木業界の一員として、より良い未来を築いていきたいと強く思っています。
新着・お知らせ新着情報●はじめに
「土木と学校教育フォーラム」は、道や川、まちといった様々な社会基盤・公共 財を題材とした初等中等教育のあり方を考え、児童・生徒のシティズン・シップ教育に資することをねらいとして全国の土木と学校教育 の双方の専門家と実践者により、種々の研究発表、事例紹介を行う場です。
第18回フォーラムでは,〈土木と探究的な学び〜社会につながる道、川、水、まち、防災の探究〜〉をテーマとして開催いたします。
土木と学校教育会議検討小委員会
●開催日
2026年8月2日(日) 終日
●開催場所
土木学会(講堂 他)
●参加方法と費用
現地参加:1000円(資料代含む)
オンライン聴講:無料 (ポスター発表聴講不可、模擬授業は定点カメラによる配信、質問不可、CPD認定対象外)
参加申込フォーム:※現地・オンラインを問わず申し込みは必要です(当日の現地受付はございません)
現地参加(〆切 8月1日(土)) ※申込フォーム準備中
オンライン聴講(〆切 8月1日(土)) https://forms.gle/2pFyuTUgStzKJSdS9
●実践研究報告(ポスター発表・教材展示)の申し込み ※全体テーマと関連しないものもご発表いただけます
報告内容について、全体テーマとの関連は問いません。「土木と学校教育」に関連するあらゆる内容の報告を受け付けます。
発表申込(〆切 7月17日(金))https://committees.jsce.or.jp/education04/form
※オンライン聴講の方はご発表いただけません
●プログラム(※詳細が決まり次第、公開いたします)
●主催
主催:公益社団法人 土木学会 教育企画・人材育成委員会 土木と学校教育会議検討小委員会
●問い合わせ先
京都大学 田中皓介
(土木と学校教育会議検討小委員会 幹事長)
E-mail: tanaka.kosuke.6k(at)kyoto-u.ac.jp
本調査は建設会社の土木生産部門が利用しているハード、ソフト、サービスの利用状況等を調査し、その結果を整理、公開することで、職員はもとより協力会社を含む業界全体の生産性向上に寄与することを目的とする
新着・お知らせ 添付サイズ 目次3.36 MB 「パソコン」「タブレット」「スマートフォン」の調査1.08 MB 「アプリ・ツール類」の調査741.57 KB 「生成AI」の調査955.28 KB 「オンラインストレージサービス」の調査821.81 KB 「Web会議システム」の調査855.11 KB 「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の調査575.8 KB 「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」の調査909.77 KB