東日本大震災に際して設置された土木学会の標記特別委員会(委員長阪田憲次会長)は、4月1日から7日までの間第一次の総合調査団を現地に派遣した。地震発生からこれまでの間に学会として派遣された調査団(海岸工学委員会・海洋開発委員会津波痕跡調査第一期調査団、コンクリート委員会・構造工学委員会調査団、地震工学委員会・地盤工学会東日本大震災被害調査団、土木学会関東支部)およびその他関連委員会による調査も集約反映した調査成果を、(公益社団)地盤工学会および(社)日本都市計画学会の協力を得て以下のとおり速報し公開する。
土木学会東日本大震災特別委員会総合調査団 調査速報会(プログラムおよび資料リンク)
*資料ファイルは500KBから25MB程度のものまで大きさにバラつきがありますので、ご注意ください
- 日時:2011年4月8日(金)13:00~16:45
- 場所:東京四谷・土木学会講堂、AB会議室他
- 出席者:510名 Ustream合計視聴数: 26,080件
司会:古木守靖(土木学会専務理事)
会長挨拶 阪田憲次(土木学会長、震災特別委員会委員長)
1 地震動の特性と地震動による被害 [地震工学委員会]
オーガナイザー:小長井一男/東京大学、堀宗朗/東京大学
1.1 今回の地震の特性(堀宗朗/東京大学)
1.2 地震動と地震動による被害の全般的特徴(盛川仁/東京工業大学)
2 津波の特性と津波による被害 [海岸工学委員会・海洋開発委員会]
オーガナイザー:佐藤愼司/東京大学
2.1 福島以南の地域(佐藤愼司/東京大学)
2.2 仙台平野・石巻地域(柴山知也/早稲田大学)
2.3 三陸地域(佐々木淳/横浜国立大学)
2.4 海岸・港湾構造物被害の発生状況(富田孝史/港湾空港技術研究所、諏訪義雄/国土技術政策総合研究所)
3 構造物・市街地の被害状況概要
3.1 構造物(海岸・港湾構造物以外)の被害状況概要
[コンクリート委員会・構造工学委員会][地盤工学委員会+地盤工学会]
オーガナイザー:丸山久一/長岡技術科学大学、日下部治/茨城工業高等専門学校
3.1.1 コンクリート構造物・鋼構造物(岩城一郎/日本大学)
3.1.2 土構造・地盤・斜面災害(東畑郁生/東京大学)
3.1.3 構造物全般総括(丸山久一/長岡技術科学大学)
3.2 市街地の被害状況概要 [震災特別委+都市計画学会]
オーガナイザー:岸井隆幸/日本大学、糸井川栄一/筑波大学
3.2.1 市街地の被害状況と地域的特徴(糸井川栄一/筑波大学)
3.2.2 東日本大震災被害の全般的特徴と要点(岸井隆幸/日本大学)
4 社会基盤システムの機能障害の発生状況と復旧状況 [震災特別委][土木計画学研究委員会]
オーガナイザー:兵藤哲朗/東京海洋大学、福士謙介/東京大学
4.1 東北における社会基盤システムの機能障害と復旧状況
4.1.1 交通運輸、電力・ガス(兵藤哲朗/東京海洋大学)
4.1.2 上下水道(福士謙介/東京大学)
4.2 節電に伴う首都圏の鉄道輸送への影響(兵藤哲朗/東京海洋大学)
5 関東及び信越地域の被害概要 [関東支部]
報告:平野廣和/中央大学、香月智/防衛大学校
5.1 関東北部の被害概要(茨城県,栃木県を中心として)
5.2 首都圏の被害概要(千葉県,東京湾岸を中心として)
5.3 信越の被害概要(長野,新潟県境を中心として)
総括挨拶 山本卓朗(震災特別委員会震災タスクフォース座長)