2009年9月から10月に発生したフィリピンにおける水害に関する調査報告会を、下記により開催いたします。
1.日時:平成22年2月1日(月) 13:00~16:00 2.場所:土木会館 2階 講堂 3.次第: 1)開会挨拶 土木学会会長 近藤 徹 2)調査団長報告(全体概要) 神戸大学教授 大石 哲 3)被害調査報告
2009年9月から10月に発生したフィリピンにおける水害では、150年確率降雨に相当すると言われる激しい降雨により、千人規模の死者となる大規模な災害となった。マニラでは、市内の内水排除用の排水路の疎通能力不足により、ほぼ毎年のように内水氾濫が生じているが、今回の台風では、マリキナ市の高級住宅街やマカティ市の低地帯が浸水するなど、マニラ首都圏の外水氾濫・内水氾濫が非常に大きかった。また、首都圏に近接するラグナ湾の水位が上昇し、なかなか引かないことによって被害が出ている。さらに、バギオ地域に1週間にわたって1800mm近い大雨が降ったため、アグノ川が洪水を起こした。その際のダムの操作も議論になっている。