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平成25年8月 水工学委員会秋田・岩手水害調査団

8月9日に発生した秋田での土石流災害に対して、水工学委員会秋田水害調査団が結成され、8月17日ぐらいから現地調査を実施する予定です。調査団の構成は、以下のようです。

 調査団長:松冨英夫(秋田大学)
 幹事長:風間聡(東北大学)
 団員:小笠原敏記(岩手大学),渡邉一也(秋田大学),
 川越清樹(福島大学),松林由里子(岩手大学),柳川竜一(岩手大学)

調査報告書(速報版)は、こちらからダウンロードが出来ます。

水工学委員会水害対策小委員会Facebookページ
https://www.facebook.com/JSCEsuigai

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2013年08月秋田・岩手水害
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土木学会中国支部 平成25年山口・島根 豪雨災害緊急調査

土木学会中国支部は、平成25年山口・島根豪雨災害緊急調査を行いました。

詳細は、土木学会中国支部のページをご覧ください。

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2013年07月山口・島根水害
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平成25年7月 水工学委員会山口・島根水害調査団

7月28日以降に発生した山口・島根での水害に対して、水工学委員会山口・島根水害調査団が結成され、7月28日と30日に現地調査が実施されましたのでご報告いたします。
調査団の構成は、以下のようです。

調査団団長:羽田野袈裟義(山口大学)
調査団幹事長:赤松良久(山口大学)
調査団団員:前野詩朗(岡山大学),永野博之(八千代エンジニアリング,山口大学),
三石真也(山口大学),朝位孝二(山口大学)

調査報告書(速報版)は、こちらからダウンロードが出来ます。

被災状況の写真及び動画が、水工学委員会水害対策小委員会Facebookページ
https://www.facebook.com/JSCEsuigai
に掲載されています。個人のFacebookではなく、Facebookページですので、Facebookのアカウントをお持ちで無くてもweb閲覧環境があれば、どなたでも水工学委員会水害対策小委員会Facebookページの閲覧は可能です。

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2013年07月山口・島根水害
災害調査団
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平成25年7月 水工学委員会山形水害調査団

7月18日及び22日に発生した山形での水害に対して、水工学委員会山形水害調査団が結成され、7月21日と25日に現地調査が実施されましたのでご報告いたします。
調査団の構成は、以下のようです。

団長:田中仁(東北大学)
幹事長:風間聡(東北大学)
団員:渡部徹(山形大学),二瓶泰雄(東京理科大学),
 川越清樹(福島大学),梅田 信(東北大学),
 小森大輔(東北大学),呉修一(東北大 学),
 三戸部佑太(東北大学)
調査協力者:小野桂介(東北大学)

調査報告書(最終報告書)は、こちらからダウンロードが出来ます。(2014-06-12)

調査報告書(第二報)は、こちらからダウンロードが出来ます。(2013-10-03)

調査報告書(速報版)は、こちらからダウンロードが出来ます。(2013-07-30)

また、被災状況の写真数枚が、水工学委員会水害対策小委員会Facebookページ
https://www.facebook.com/JSCEsuigai
に掲載されています。個人のFacebookではなく、Facebookページですので、Facebookのアカウ ントをお持ちで無くてもweb閲覧環境があれば、どなたでも水工学委員会水害対策小委員会Facebookページの閲覧は可能です。

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2013年07月山形水害
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平成24年7月九州北部豪雨災害土木学会調査団報告

投稿者:事務局 投稿日時:水, 2013-03-13 10:44

 平成24年7月に九州北部を2度にわたり襲った豪雨災害に対し、土木学会は西部支部を中心とする調査団を組織し,現地調査を実施いたしました。
このたび同調査団の報告をとりまとめましたのでお知らせいたします。

2013/2/20
公益社団法人土木学会 九州北部豪雨災害調査団
統括幹事:九州大学 矢野真一郎

 

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2012年九州北部豪雨災害
災害調査団
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平成24年7月九州北部豪雨災害土木学会調査団 災害調査中間報告

投稿者:事務局 投稿日時:金, 2012-12-14 21:13

 平成24年7月に九州北部を2度にわたり襲った豪雨災害に対し、土木学会は西部支部を中心とする調査団を組織し,現地調査を実施いたしました。
このたび同調査団の中間報告をとりまとめましたのでお知らせいたします。

2012/12/14
公益社団法人土木学会 九州北部豪雨災害調査団
統括幹事:九州大学 矢野真一郎

調査団設置の経緯

 平成24年7月(7/3,7/11-14)に九州北部を2度にわたり襲った「これまで経験したことのないような大雨」と表現された豪雨は甚大な被害を熊本・大分・福岡・佐賀県域を中心にもたらした.
 そこで,土木学会として災害調査団を組織し,広大な範囲で発生した各河川災害の基礎調査と各災害の発生機構の解明を試みることにした.重点的な調査地点は,熊本県:阿蘇周辺の土石流,白川・菊池川(合志川)の氾濫,福岡県:山国川,遠賀川,筑後川支川,矢部川破堤箇所と上流土砂災害,大分県:筑後川支川(花月川),大野川(玉来川),佐賀県:六角川(牛津川)などである.
 また,水力発電所の被災状況,ダム建設計画に関連した防災効果の検証,海域へ流出した流木などの災害ゴミの検証,などについても併せて調査している.

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2012年九州北部豪雨災害
災害調査団
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平成23 年台風12 号土砂災害第2 回調査報告書

投稿者:事務局 投稿日時:日, 2012-08-26 17:01

平成23 年台風12 号土砂災害第2 回調査報告書

土木学会地盤工学委員会斜面工学研究小委員会現地調査団

5月末に実施しました現地調査結果をふまえました報告書を作成致しました。

1.はじめに
平成23 年台風12 号(以下,台風12 号と略記)は,8 月末から9 月初めにかけて,広い範囲に大雨をもたらし,8 月30 日17 時から9 月6 日までの期間降水量は奈良県上北山において1814.5ミリ,同風屋において1360.0 ミリを記録した1).この大雨によって,紀伊半島を中心に各地で甚大な土砂・河川災害が発生した.全国で人的被害が死者82 人,行方不明者16 人,物的被害が全壊379 棟,半壊3,159 棟,一部破損469 棟,床上浸水5,500 棟,床下浸水16,594 棟等にのぼり1),これらの被害は和歌山,奈良,三重の三県に集中した.本台風災害は近年では最大級の被害となり,「深層崩壊」や「土砂ダム」が社会の高い関心を集めた.
斜面工学研究小委員会は,土木学会関西支部と合同で,平成23 年10 月7 日~9 日の3 日間,奈良県十津川村を中心とした現地調査を実施し,砂岩頁岩互層からなる流れ盤構造の北西落ち斜面で崩壊が発生していたこと等を明らかにした2).しかしながら,崩壊規模の大きさや崩壊箇所数の多さから,崩壊や土石流を概略把握する程度であった.これまでの報告によると,本台風災害では3,000 箇所以上の崩壊と1 億m3 以上の崩壊土砂が生じたと推定され3),この影響は被災地域では長期的に続くとみられる.そこで,大規模崩壊の実態をより詳細に解明することを目的として,平成24 年5 月26,27 日の2 日間,現地の再調査を行った.
本報告では,これまでの二回の調査結果をもとに,災害発生地の地質および地形状況,崩壊の概要と地質・地形的要因,過去の崩壊との関連性について検討した結果について述べる.

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2011年台風12号土砂災害
災害調査団
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九州北部豪雨災害調査団派遣

投稿者:事務局 投稿日時:水, 2012-08-15 10:38
 土木学会九州北部豪雨災害調査団調査計画
  1.  目 的:
    平成24年7月に九州北部を2度にわたり襲った豪雨災害は甚大な被害を熊本・大分・福岡・佐賀県域を中心にもたらした.そこで,土木学会として調査団を組織し,広大な範囲で発生した河川災害の基礎調査と各災害の発生機構の解明を試みることにした.
     
  2. 活動概要:
    小松九大特命教授を団長として,その下に総括幹事(1名)と各河川ごとの担当幹事(7名)を配置,総勢約30名の体制で調査団を組織した.主に,九州地区の大学研究者と民間企業で構成している.重点的な調査地点としては,熊本県:阿蘇周辺の土石流,白川・菊池川(合志川)の氾濫,福岡県:山国川,遠賀川,筑後川支川,矢部川破堤箇所と上流土砂災害,大分県:筑後川支川(花月川),大野川(玉来川),佐賀県:六角川(牛津川)などである.また,水力発電所の被災状況調査,ダム建設計画に関連した防災効果の検証,などについても併せて調査する予定にしている.さらに,地盤工学会の土砂災害調査団とも連携しながら,総合的な調査を行うことを計画している.
     
  3.  調査団メンバー:(8/7 現在)
     
    1.  小松 利光(団長)  九州大学
    2.  矢野 真一郎  九州大学
    3.  橋本 彰博  九州大学
    4.  島谷 幸宏  九州大学
    5.  橋本 晴行  九州大学
    6.  塚原 健一  九州大学
    7.  清野 聡子  九州大学
    8.  田井   明  九州大学
    9.  西山 浩司  九州大学
    10.  大本 照憲  熊本大学
    11.  山田 文彦  熊本大学
    12.  北園 芳人  熊本大学
    13.  山尾 敏孝  熊本大学
    14.  柿本 竜治  熊本大学
    15.  葛西   昭  熊本大学
    16.  中条 壮太  熊本大学
    17.  重枝 未玲  九州工業大学
    18.  秋山 壽一郎  九州工業大学
    19.  赤司 信義  西日本工業大学
    20.  大串 浩一郎  佐賀大学
    21.  池畑 義人  日本文理大学
    22.  泉   典洋  北海道大学
    23.  岡村 未対  愛媛大学
    24.  二瓶 泰雄  東京理科大学
    25.  大槻 順朗  東京理科大学
    26.  田中 健路  広島工業大学
    27.  藤堂 正樹  パシフィックコンサルタンツ(株)
    28.  中村   茂  パシフィックコンサルタンツ(株)
    29.  松田 浩一  パシフィックコンサルタンツ(株)
    30.  菊池 圭介  パシフィックコンサルタンツ(株)
    31.  新村 卓也  パシフィックコンサルタンツ(株)
    32.  三宅 淑正  パシフィックコンサルタンツ(株)
    33.  桑原 正人  パシフィックコンサルタンツ(株) 
       
  4.  調査スケジュール(案):
     8月初旬: 事前調査
     8月9日: 第1回全体会議(CTI福岡ビル1F会議室)
     8月後半~10月: 本格調査
     9月: 第2回全体会議(福岡市内)
     10月~H25年1月: 報告書執筆,編集作業
     12月14日: 環境省地球環境プロジェクト(S8)シンポ(九大春日キャンパス)での報告
     1月ごろ: 第3回全体会議(福岡市内)
     3月: 水工学講演会(名古屋)の河川災害シンポでの報告
     3月以降: 全体報告会(地盤工学会との合同?):福岡,熊本での開催
     
  5. 本調査団の事務局連絡先:
     九州大学大学院工学研究院環境社会部門 矢野真一郎
     〒819-0395 福岡市西区元岡744
     TEL: 092-802-3414,092-802-3414
     e-mail: yano@civil.kyushu-u.ac.jp
     

 

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2012年九州北部豪雨災害
災害調査団
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トルコ東部の地震に対する緊急被害調査団 報告書

投稿者:柳川 博之 投稿日時:金, 2012-04-20 19:20

 平成23年10月23日にトルコ東部に発生した地震に対し、土木学会は地震工学委員会を中心とする土木学会緊急被害調査団を派遣し、トルコHacettepe大学Resat Ulusay教授、Pamukkale大学Halili Kumsar教授等のご協力を得て、現地調査を実施いたしました。
 このたび同調査団報告書(英語)がまとまりましたのでお知らせいたします。

  • トルコ東部の地震に対する緊急被害調査団報告書(全文、English)
    "SITE INVESTIGATION AND ENGINEERING EVALUATION OF THE VAN EARTHQUAKES OF OCTOBER 23 AND NOVEMBER 9, 2011" (PDF,15.6MB)
     (update:2012/4/20)

  • 目次
    • SUMMARY
    • CONTENTS
    • 1.INTRODUCTION
    • 2.GEOLOGY AND HYDROGEOLOGICAL CHARACTERISTICS OF THE EARTHQUAKE AFFECTED AREA
    • 3.NEOTECTONICS OF THE EAST ANATOLIAN REGION AND MAJOR ACTIVE FAULTS IN THE EARTHQUAKE-AFFECTED AREA
    • 4.SEISMICITY OF VAN LAKE REGION
    • 5.SEISMIC CHARACTERISTICS OF THE VAN-ERCİŞ EARTHQUAKE AND FAULTING
    • 6.STRONG MOTION CHARACTERISTICS
    • 7.DAMAGE TO STRUCTURES
    • 8.DAMAGE TO TRANSPORTATION FACILITIES
    • 9.DAMAGE TO LIFELINES
    • 10.GEOTECHNICAL ASPECTS OF THE EARTHQUAKE AND ASSOCIATED GROUND FAILURES AND DAMAGES
    • 11.TRIGGERED VAN-EDREMİT EARTHQUAKE
    • 12.CONCLUSIONS AND RECOMMENDATIONS
    • ACKNOWLEDGEMENTS
    • REFERENCES

以上

 

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土木学会 平成23 年台風12 号土砂災害調査報告書

投稿者:事務局 投稿日時:月, 2011-12-26 15:34

1.はじめに
2.被害概要
 2-1 人的被害と住家被害
 2-2 土砂災害・河川災害・道路災害の概要
3.災害発生時の降雨特性
4.被災地の地形
 4-1 災害状況
 4-2 被災地域の形
  4-2-1 標高区分
  4-2-2 傾斜区分
 4-3 調査区域内の崩壊跡地
 4-4 五條市長殿の状況
5.被災地の質
 5-1 地質・ 地質構造
  5-1-1 紀伊半島の地質概況
  5-1-2 調査地域の質概況 調査地域の質概況
  5-1-3 今回の災害と地質構造関係について
6.各被害 事例報告
 6-1 崩壊・河道閉塞
  6-1-1 迫
  6-1-2 北股
  6-1-3 宇井
  6-1-4 赤谷
  6-1-5 清水
  6-1-6 野尻
 6-2 土石流
  6-2-1 辻堂
  6-2-2 長殿
 6-3 地すべり
 6-4 洪水による施設・構造物の被害
  6-4-1 長殿発電所
  6-4-2 折立橋
7.おわりに


1.はじめに
 平成23年台風第12号(以下,台風12号と略記)は,8月末から9月初めにかけて,広い範囲に大雨をもたらし,紀伊半島を中心に各地で大規模な土砂災害,河川氾濫等が発生し,甚大な人的・物的損害が生じた.全国で死者78名,行方不明者16名にのぼり,和歌山,奈良,三重の3県に人的被害の約9割が集中した.近年では,台風による最大級の被害となった.
 土砂災害については,全国で土石流等が92件,地すべりが28件,崖崩れが82件の発生が確認された.そのうち,奈良,和歌山,三重の3県で土石流等58件,地すべり13件,地すべり50件となり,紀伊半島において人的被害をもたらした土砂災害が多発した.
 今回の災害の第一の特徴として,土砂災害,河川氾濫が多数発生し,家屋が崩壊土砂に巻き込まれ,また河川の増水によって流出するなどして,多くの尊い人命が失われたこと,また,大規模崩壊に伴う河道閉塞が17箇所で発生したことがあげられる.
 第二の特徴として,その後の降雨に対して,河道閉塞による堰き止め湖の越流・決壊が懸念され,住民避難や安全監視など,周辺地域への影響が長期化する事態となったことである.
 第三の特徴として,奈良,和歌山,三重の3県での崩壊土砂量は約1億m3にのぼるものと推定されたことである.これより,土砂量の面からも最大級の土砂災害であった.
 降雨については,台風12号は大型で動きが遅く,台風周辺の湿った空気が紀伊半島にたえず流れ込んだ.その結果,同じ地域で長時間にわたる記録的な大雨になった.紀伊半島では降り始めの8月30日17時からの総降水量が1,800ミリを超える箇所があった.大台ケ原のような,雨が多い気候を有す地域において,記録的な大雨となったことは驚愕する事実である.
 これを受けて,土木学会地盤工学委員会において,表1-1に示す調査団を組織し,行方不明者の捜索活動,被災者の救援活動,道路・橋梁等の復旧工事など現地の諸事情を考慮し,災害発生から約1か月経過した10月7日~9日の3日間,奈良県十津川村を中心に現地調査を実施した.調査範囲および調査箇所はそれぞれ図1-1および表1-2に示している.本調査では,土砂災害の発生状況や特徴について,地盤工学,応用地質学などの見地から調査した.調査結果の概要としては,砂岩頁岩の互層の地質からなる流れ盤の地質構造を有す,北西落ちの斜面において崩壊が発生していた.このことから,記録的な大雨とともに,この地域特有の地質および地質構造が崩壊の発生要因として考えられる.
 本報告では,今回の調査結果をもとに,被害の概要,災害発生時の降雨特性,被災地の地形・地質,崩壊・土石流・地すべりなど各崩壊事例について速報として取りまとめた.

 

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