公益社団法人土木学会(会長 佐々木葉)は、2008年より11月18日の土木の日に合わせて「土木コレクション」を開催しております。
今年は、11月21日(木)から23日(土)の期間、新宿駅西口広場で開催いたします。
今年も見どころが満載です。メインテーマは「リニア中央新幹線・東海道新幹線」、「TEC-FORCE・能登半島地震での活動状況」、「首都高速道路・日本橋区間地下化事業」、「新宿駅」と、多岐にわたる魅力的なコンテンツを公開します。
その他、貴重な映像やお子様にも楽しんでいただける展示を準備し、皆様をお待ちしております。土木コレクション2024を通して、土木の奥深さ、面白さを堪能していただければ幸いです。
また、同会場では、東京都建設局主催の「東京 橋と土木展」も開催いたします。
なお、開会にあたり、オープニングセレモニーを開催予定です。詳細が決まり次第、本HPに掲載いたします。
[土木コレクション2024 フライヤー]
記
【詳細】
■名称 土木コレクション2024 HANDS+EYES ■開催期間 2024年11月21日(木)~23日(土・祝)新宿駅西口広場で11月の風物詩となった「ドボコレ」。今年の「土木コレクション2024」は4つのテーマについて展示しています。
1つ目が「リニア中央新幹線・東海道新幹線」です。東海道新幹線のバイパス機能の確保や3大都市圏(首都・中京・近畿圏)の一体化によるスーパー・メガリージョンの形成が期待されているリニア中央新幹線の土木工事を写真や動画で紹介します。
今年は東海道新幹線が開業60周年を迎える節目の年です。歴史とともに中央新幹線の胎動を感じていただければ幸いです。
続いて、「TEC-FORCE・能登半島地震での活動状況」です。今年1月1日に発生した能登半島地震での国土交通省緊急災害対策派遣隊の活動状況などをパネルで展示しています。
大規模な自然災害が発生した場合に派遣されるTEC-FORCEは、被災状況の迅速な把握、被災の発生及び拡大防止、被災地の早期復旧などに取り組み、地方公共団体を支援しています。一般報道などでは見ることができない支援活動の写真は貴重です。
3つ目が「首都高速道路・日本橋区間地下化事業」です。東京・日本橋川の上空に架かる首都高速道路を地下化する事業を中心に紹介しています。
1963年の開通から60年以上、都心部の交通を支え続けてきた構造物を更新するため、地下にトンネルを構築し、2040年までに高架橋を撤去するという壮大な事業をパネルで詳細にお伝えします。
そして最後が、「新宿駅」です。1985年の新宿駅誕生から新路線の開業、駅施設の拡張などを経て、現在では世界一の乗降客数を誇る巨大ターミナルへと発展しました。
現在、新宿では新たな発展に向けて「新宿グランドターミナル構想」の工事が始まりました。これまでの新宿駅の変遷を振り返りつつ、新たな構想の概要についてご紹介します。
土木コレクション2024を通して、土木の奥深さ、面白さを堪能していただければ幸いです。
東京都建設局では、土木の日(11月18日)にちなみ、土木の意義や魅力を都民の皆様に知っていただくことを目的として、例年11月に「東京 橋と土木展」を開催しています。
12回目の開催となる今年は、「橋の魅力を知る」をテーマに、橋の歴史、機能美と構造美、技術とデザインにまつわる展示を行います。
最終日には橋梁に詳しい講師をお招きしたミニ講演も予定しています。
イベント期間中は、勝鬨橋や聖橋など、毎年人気の「橋カード」の新作を配布予定です。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/10/31/08.html
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/tech/start/03-jyouhou/hashitodoboku_00001.html
新着・お知らせNews Release土木の日関連行事
【取材報告】一般社団法人日本トンネル専門工事協会主催の現場見学・研修会を取材しました!
2024年10月18日(金)に一般社団法人日本トンネル専門工事協会の現場見学・研修会が開催されました。
今回土木広報センターは、現場見学・研修会の様子を取材させていただきましたので、ご報告いたします。
日本トンネル専門工事業協会では毎年現場見学・研修会を行なっており、協会の会長や専務理事、トンネル工事業に携わる皆様の他に、春から入社する若手まで、54名が参加しました。
現場は、中日本高速道路株式会社が進める4車線化事業の一環で、富山県南砺市にある東海北陸自動車道城端トンネルを4車線化する工事です。既存の2車線のトンネルに平行している避難坑を拡幅して、新たにもう2車線を通すための工事を昼夜行なっています。
元請である大成建設(株)の文村所長から工事概要や、避難坑を拡幅するという特徴ある工事を進める上での苦労や工夫について説明を受け、坑内に向かいました。
坑内はカラフルなライトで障害物や避難用通路が明示されており、トンネル現場と聞いて想像するような粉塵は少なく、明瞭な視野と歩きやすい足元という快適な作業環境で、環境整備に対する現場の工夫を強く感じました。
坑内には、土木の魅力の一つ、大迫力の重機がありました。
切羽に火薬を入れる(装薬する)ための穴を削孔する「ドリルジャンボ」!!
トンネル現場ならではの派手な重機です。
この現場では避難坑の周りの細かいところを削孔するのに使っている「ブレーカ―」!!
貫通の瞬間の写真によく映っているのもこの重機です。
発破や削孔で発生したガラをクラッシャーまで運ぶ「ホイールローダー」!!
クラッシャーで細かく砕いたガラを坑口まで運ぶ(ずり出し)「ベルトコンベヤ」!!
ずり出しをベルトコンベヤで行うことで、ダンプトラックで往復してガラを運ぶ必要がなくなり、安全かつ少ない人数で施工することができているとのこと。
削孔した部分が崩れないように設置する支保工を挟んで運び・設置・吹付まで行うのが「エレクター」!!
トンネル現場の最前線、切羽で働く皆さんの背中には、身を守るための装備が。
現場で働くみなさんの背中はかっこよかったです。
ベルトコンベヤの先には、「バックホウ」が待ち構えており、「ダンプトラック」にガラを積み込み現場の外に運びます。
トンネル現場の働く人や重機には魅力が沢山ありました。
現場見学後には、意見交換会が開催され、施工を担当している成豊建設㈱の皆さんへの質問が飛び交い、
・2025年問題
・無人化施工
・環境への配慮
・施工方法
・当現場での苦労
等について熱く議論が行われました。
工事に真摯に向き合い、各会社の工夫や苦労を共有して、より良いものを作ろうという姿勢をひしひしと感じる見学会でした。
今回取材にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
竣工まで、ご安全に!!
「一般社団法人日本トンネル専門工事業協会 令和6年度現場見学研修会」
■開催日:2024年10月18日(金)~19日(土)
■工事名:東海北陸自動車道城端トンネル工事
■場所 :富山県南砺市上田~上見
■発注者:中日本高速道路㈱
■元請 :大成建設㈱
■施工 :成豊建設㈱
■概要 :城端トンネルの4車線化に伴う避難坑の拡幅工事
■工期 :2022年9月~2027年7月
■施工延長:3,221m
■掘削方式:補助ベンチ付全断面掘削工法(発破方式)
新着・お知らせイベント情報・報告
2024年度 土木学会本部・8支部「土木の日関連行事」
土木学会(本部および全国8支部)では、2024(令和6)年度「土木の日」および「くらしと土木の週間」の行事を開催いたします(詳細はリストをご参照ください)。
奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。
11月18日の「土木の日」から続く土木学会の創立記念日である11月24日までの1週間を「くらしと土木の週間」として、
本部・全国8支部では、一般の皆様を対象とした各種イベント、活動を展開しております。
新着・お知らせイベント情報・報告土木の日関連行事土木の日関連行事 支部 添付サイズ 2024年度 土木学会本部・8支部「土木の日関連行事」1.87 MB
【取材報告】鹿島建設㈱のサマースクールを取材しました!
2024年8月6日(火)に鹿島建設(株)の「鹿島サマースクール2024~本物の建設現場を見に行こう~」が開催されました。
今回土木広報センターは、サマースクールの様子を取材させていただきましたので、ご報告いたします。
神奈川県の横浜環状南線公田笠間トンネル工事の現場で、小中学生10名、保護者9名が参加しました。
当日は、土木の仕事や、シールドマシンの機能について授業をうけたあと、現場に移動してシールドマシンで構築したトンネルを見学しました。
また、現場で実際に使用されている測量器具を用いた測量体験では、子供たちは職員の皆さんに質問しながら一生懸命レンズを覗き、高さや距離を計測していました。
~参加者の声~
「シールドの現場だからトンネルを掘るだけかと思ったけど、他にもたくさんの設備があって驚いた。」
「作業員さんの量に驚いた。トンネルを作るために、工事中に使うためだけの足場やトイレなど、たくさんの設備があって、初めて現場に来てみてとても驚いた。」
「土木のことをあまり知らなかったが、力仕事のイメージがあった。実際に現場を見てみて、設計や測量など細かくてとても大切な仕事だと思った。防音や近隣住宅の採光など、いろんな配慮がされている仕事だと知った。」
「大きな仕事だけど、やっていることはとても緻密で、小さなことにも配慮して仕事をやっていることがわかって感動した。」
参加した皆さんは、土木の仕事の繊細さや、現場の規模・設備に感動しているようでした。
~現場所長の声~
今回のようなイベントを通して、子供たちに土木の仕事の魅力を少しでも伝えていけたらと思っています。
発注者(NEXCO東日本)の協力による部分が大きいですが、周辺住民の皆さんに向けても、事業についてより理解していただきたいという思いで日々見学会を開催しています。
大現場ならではの広いヤードを利用して開催した、サッカー教室と現場見学を兼ねたイベントも大変好評でした。
「鹿島サマースクール2024 ~本物の建設現場を見に行こう~」
■開催日:2024年8月6日(水)
■工事名:横浜環状南線公田笠間トンネル
■企業者:東日本高速道路株式会社 関東支社
■施工者:鹿島建設㈱・㈱竹中土木・佐藤工業㈱ 横浜環状南線公田笠間トンネル工事特定建設工事共同企業体
■参加費:無料
■概要:建設業や建設工事の解説、建設現場の見学など
■鹿島サマースクール詳細: https://www.kajima.co.jp/sustainability/social_contribution/observe/summer/index.html
新着・お知らせイベント情報・報告
2024年7月31日(水)と8月8日(木)に、茨城県笠間市、茨城県石岡市、(一社)土木技術者女性の会東日本支部、(一社)茨城県建設業協会女性部会建女ひばり会の共催(関係協力団体:国土交通省常陸河川国道事務所、茨城県土木部)で、夏のリコチャレ2024登録イベント「夏休み!ドボジョと橋をみてみよう♪in いばらき」が開催されました。
土木広報センターでは、両日とも参加、取材をいたしましたのでご報告いたします。
記
■行事名 「夏休み!ドボジョと橋をみてみよう♪in いばらき2024」 ■開催日時 2024年7月31日(水)at 笠間市市民センターいわま
1時間目の「橋の講習会」では、女性土木技術者(ドボジョ)の先生から、橋のひみつや構造について、「橋のペーパークラフト」を使って学びました。
2時間目は、「橋の点検チャレンジ」として、実際に現場に向かい、本物の橋をみて、「簡易橋梁点検チェックシート」を使いながら、橋の劣化状態や損傷の有無などを点検しました。今回点検したのは、「大古山橋(笠間市)」「根当橋(石岡市)」の2橋になります。
3時間目は、「工事現場見学会」として、「国道355号東成井跨線橋」を見学いたしました。JR常磐線を超えるための鋼橋であり、電車が動いていない夜間(約2時間半)に650tクレーンを使用し、一括で架けたそうです。現在、2車線を4車線にするための工事を実施しておりました。(協力:茨城県土浦土木事務所)
最後に見学先から戻り、「ホームルーム」として、ドボジョの先生から土木の仕事について、分かりやすく丁寧な説明がありました。
なお、教材として使用した「橋のペーパークラフト」「簡易橋梁点検チェックシート」は、日本大学工学部土木工学科 構造・道路工学研究室で考案されたもので、同研究室では「橋のセルフメンテナンスふくしまモデル」を開発し、全国各地で住民主導型の橋梁メンテナンスを展開しています。
(参考:みんなで守る。橋のメンテナンスネット http://bridge-maintenance.net/)
取材に応じてくださった参加者の子供たちからは、「実際に工事中の橋を見に行けて、気になっていたこともたくさん聞けたので楽しかった。土木といえば工事のイメージ。前まではそんなに知らなかったけど、今日橋を好きになった。」、「たくさん質問できて、いつもは立入禁止の場所に入れたことがうれしかった。橋って結構すごいんだなと思った。」などの感想が寄せられました。
保護者の方からも、「現場に足を運ぶことはあまりない、何より孫が土木に興味を持ってくれたことがうれしい。」、「細かいつくりや、伸びたり縮んだり、しっかり計算されていた。橋のつくりを細かく知ることができて大人ながらに参考になりました。」のコメントを頂戴しました。
【1時間目「橋の講習会」】
【2時間目「橋の点検チャレンジ」】
【3時間目「工事現場見学会」】
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