委員会が依頼した論説委員以外の識者が執筆する。
井口 直樹 アンダーソン・毛利・友常法律事務所
国際土木プロジェクト、特に新興国を舞台とするプロジェクトの法的リスクは、雛形を踏襲すれば解決できるものではないが、真の専門家と十分に検討することではじめて把握できるものである。日本法律実務家は真摯な反省のもとに真の専門家たるべく努力するが、土木界もそれらを共に育てる視点を持って欲しい。 (2011年3月版) 第46回論説(2) 国際土木プロジェクトの法的リスクの把握
桑子 敏雄 東京工業大学大学院 教授
参加型合意形成プロセスを含むプロジェクト・マネジメントの最先端事例である「宮崎海岸侵食対策事業」を紹介しながら、社会基盤整備をめぐる合意形成プロセスの構築の場面における専門家の役割(事業の内容についての専門的知識の供与と事業推進への参画)について論じる。 (2010年12月版) 第43回論説(2) 合意形成の場における専門家の役割について
村田 進 (財)沿岸技術研究センター参与
わが国の土木技術は世界最高水準であるが、コスト面等から世界に広く受け入れられているとは言えない。しかし、ソフト面の防災技術のように、ニーズに合致し移転の効果が高い技術も多いのではないか。チリ地震津波の現地調査や、チリやインドネシアでの津波防災技術の啓発活動の体験に基づき、技術発信の必要性を述べる。 (2009年8月版) 第39回論説(2) 津波防災技術の世界への発信
曽野 綾子 作家
我が国で「断水」という言葉がほとんど使われない現在なお、途上国では生活用水が渇水しかけている土地が実に多い。水を充分すぎるほど確保すると言うのが人間の基本的な知恵であり、日本ではダムを作り断水の起きないシステムを作ってきた。土木の仕事には無言の自負の部分が確固としてあるはずだ。世間がどんなに軽薄でも、信念だけは失わないことを「土木屋さん」たちに望みたい。 (2010年6月版)
第37回論説 水不足の世界で
財満 英一 東京電力(株)技術部部長
UHV技術は、大容量の電力を遠隔地へ送電する超高圧送変電技術であり、旺盛な電力需要をもつ中国など世界のマーケットでも注目されている。昨年、日本発のUHV技術(標準電圧)が国際標準となった。本稿では、UHV技術の国際標準化に向けた日本の活動を紹介し、土木技術の国際標準化を目指す読者の一助としたい。 (2010年5月版) 第36回論説(2) 日本発の技術を国際基準に
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