委員会が依頼した論説委員以外の識者が執筆する。
松岡 孝哉 日揮株式会社
我が国の存在感発揚とグローバル人材育成に関し各界でも議論されアクションプランが打ち出されている。シビルエンジニアの資質はグローバルリーダーに通じるというのが筆者の主張で、自身の海外経験から日本人の強みと弱みを照らし出し、将来を担う若手エンジニアへのエールもこめて、いくつかの問いかけと提案をおこなうものである。 (2015年4月版) 第95回論説(2) 「饒舌なサムライであれ」~若き日本の土木技術者たちへ~
大西 博文 公益社団法人土木学会
現在の社会的問題に気候変動問題、生物多様性問題、また、国や地方の財政赤字の常態化、膨大な政府債務残高といった問題がある。これらの問題がなぜここまで深刻になったのかについて環境倫理や世代間倫理の視点から論じる。その中では、自然の生存権や「発展論理の衰退不可避性」、その原因となる共時性に基づいた意思決定方式を採用する民主主義の陥穽にも言及する。 (2014年4月版) 第83回論説(2) 物言わぬ者たちの受益なき負担 -環境倫理と世代間倫理の視点より-
炭田 英俊 日本工営株式会社
土木業界を取り巻く社会環境は大きく変化し、建設コンサルタントの役割も多様化した。コンサルタントがその名の通りインハウスエンジニアの相談相手として機能し、問題が山積する土木業界に貢献するために必要なものは何なのか。コンサルタント実務の第一線から見える課題を考える。 (2014年2月版) 第81回論説(2) 建設コンサルタントが進むべき道とは ~解決策を提供する総合プロデュース業へ~
平野 勝也 東北大学
津波被災地の復興では、街の移動、再構成という複雑で難しい問題を抱えているが、現在の土木工学ではあまり貢献できていないように思える。その遠因には、大学における土木工学の問題もあろう。解析技術研究だけではなく、現場に回帰した問題解決型の研究へと転換していく必要性があるのではないだろうか。 (2013年6月版) 第73回論説(2) 復興の現場から見た土木工学の進むべき道
木村 亮 京都大学
若いうちから興味を持って現場で多くのことを吸収し、多くの土木技術を伝承できる環境を再構築する必要がある。産官学が連携し独特な土木現場の雰囲気の中で、今後も創造的な技術革新と確実な技術の遂行ができる若者を育てるべきである。そのための努力を土木技術者は怠ってはならない。 (2013年4月版) 第71回論説(2) 若者を現場に連れ出し土木技術の伝承を図ろう
最近のコメント