論説委員 依田 照彦 早稲田大学
土木工学だけでは解決できない地球規模の問題が顕在化してきた現在、自然環境と人工環境のベストミックスを考えて、土木工学教育にも、正解が一つではない、あるいは正解などないのかもしれないということを意識した教育の必要性が出てきたように思う。 (2016年9月版) 第112回論説(2) シリーズ企画【若者へのメッセージ】エンジニアリングデザインのすすめ
論説幹事 山田 菊子 東京工業大学
土木学会を中心とする土木界は、現在でも大変に男性の多い業界である。1980年代から数少ない女性として関わってきた著者が、女性であるがために仕方なく、あるいは自ら望んで選んだ数々の回り道を紹介し、回り道を恐れる必要はないこと、そして回り道を選んだ人を助ける存在としての学会等の役割を提案する。 (2016年8月版) 第111回論説(1) まわり道のキャリアも支える土木学会に
論説委員 松井 弘 パシフィックコンサルタンツ(株)
製造業は、加工・組み立て工程などのロボット化、生産拠点の海外化などにより生産性を高めている。一方、建設コンサルタントの業務では、効率化が図られている部分は計算、図面作成の部分が中心で経験を積んだコンサルタント技術者が行う部分の生産性はあまり向上していないと思われる。今後は、ICT技術を活用して、効率化と付加価値の向上に努める必要がある。 (2016年8月版) 第111回論説(2) 建設コンサルタント業務の効率化について
論説委員 小長井 一男 横浜国立大学
2005年のパキスタン・カシミール地震後、耐震基準改定で参考とされた基準類に、 地震国日本の基準類は含まれていなかった。日本に留学した“エリート達”が基準 改定の現場にいなかったのか?英国のEU離脱などに象徴される大衆の孤立志向が 顕在化する時代にあって、私達が国際社会に向き合う姿勢を再考する。 (2016年7月版) 第110回論説(1) 土木の学際性、国際性再考
論説幹事 塚田 幸広 (公社)土木学会
頻発する自然災害に対応した工学連携に加えて、災害時医療や復興・まちづくりを取り込んだ学術的・分野横断的連携が求められている。本論説では、東日本大震災で活発化した連携及び今年始動した「防災学術連携体」における熊本地震を対象とした活動から多様な学術連携への期待について論じる。 (2016年7月版) 第110回論説(2) 多様な学術連携による防災・減災への期待
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