福和伸夫 名古屋大学 減災連携研究センター
国難とも言われる南海トラフ地震。困難な時代の中、この災害を克服し、未来の子供たちに社会を継承することが我々の責務である。見たくない現実を直視して、現代社会を俯瞰的に点検し、致命的な災害病巣を治癒・切除する必要がある。「地」に根付き、新たな価値観で「地」の力を醸成し、自律・分散・協調型社会を実現したい。 (2017年4月版) 第119回論説・オピニオン(2) 「地」を大切に「克災」し「減災ルネサンス」で未来を拓く
論説委員 小松 登志子 埼玉大学
土木は「土」と密接な関係がある。土木は3K といって敬遠されるが、3Kのうち「汚い」というイメージはどこから来るのか。土木事業や建設現場で「土」を扱うためであろうか。土は構造物を支える基盤、土木材料として貴重な資源であるだけでなく、多くの微生物や有機物、小動物などを含んだ「生きている土」として、すべての生命を支えている。その重要性を認識してもらうことで「汚い」というイメージを少しでも払拭することはできないか、その方法について考える。 (2017年3月版) 第118回論説・オピニオン(1) 「土木」と「土」
論説委員 豊田 巖 阪神国際港湾(株)
本年、神戸港は開港150年を迎えた。港湾の整備及び背後都市の開発を通して、わが国の土木技術の発展に与えた影響は大きく、また、港湾活動を通じてわが国の経済・産業に与えた影響も大きい。これらを振り返り、大きな変革期にある神戸港のこれからについて考察する。 (2017年3月版) 第118回論説・オピニオン(2) 神戸開港150年をむかえて
論説委員 上田 多門 北海道大学
社会の一般常識や海外での状況からも不自然な土木と建築とが分化している状況が、国内での 不都合の原因となっている。特に、構造物の規準類、海外との交流の視点で改善が必要である。改善策は、土木と建築の差異を認めつつ緩やかに統合することで、その結果、現状より海外との競争力という点でも改善される。 (2017年2月版) 第117回論説(1) 土木と建築との統合
論説委員 椛木 洋子 (株)エイト日本技術開発 国土インフラ事業部
「頼れるパートナー」「身近で役立つ学会でありたい」という2011年公益社団法人移行時宣言のパンフレットに記載があるが、その実現のために何が必要か。学会に集約された「知」をどのように社会に還元していくのか、具体策が必要ではないか。 (2017年2月版) 第117回論説(2) 社会とともに歩む土木学会
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