論説委員 魚本健人
食品などは「食の安全性」をアピールするためにいつ、どこで、どのようにして生産・製造されたものかなどの「トレーサビリティ」が重要視されており、これを逆手にとった不正などが問題となった。しかし、より長い期間使用される土木構造物では、「トレーサビリティ」そのものの重要性が意識されていず、容易にはわからないことが多い。これからの少子高齢化を考えると、設計図書、施工図書、維持管理図書などの詳細な情報をきちんと後世のために残すことが土木技術者にとって最も重要であると考える。
(2008.2)
第9回論説(1) 土木構造物の「トレーサビリティ」
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