社会経済構造の変化に伴い、土木の現場に求められる技術のあり方も、「標準化」から「多様化」へ変化しています。
個々の品質を確保しつつ、たとえば省資源・省エネルギー型の技術、コスト節減に貢献する技術、メンテナンスのし易さに配慮した技術等の社会的ニーズが高まっています。また、社会基盤整備における公共調達システムが大きく変化し、入札・契約における透明性・競争性の確保の面からも、技術が重視される時代となっています。
一方、社会経済のグローバル化が進み、我が国の土木技術の国際競争力の強化や土木技術による国際貢献に対する要請も高まっている中で、社会のニーズに適合した技術を正当に評価し、技術開発の成果を普及させ、土木技術の発展に寄与することは学会のもつべき重要な機能であります。
土木学会の「技術評価制度」は次のような特徴をもっています。
- 日本の土木工学における有数の学識経験者や実務経験者がその評価にあたること
- 国内において既往の基準のない新しい分野・技術に関する技術資料(設計施工指針等)の監修を行うこと
- 国内建設市場のみならず海外市場も視野に入れていること
本会の「技術評価制度」の実施にあたっては土木学会 技術推進機構が担当いたします。本会会員はじめ土木界に係わる関係各位のご理解とご支援をお願いする次第です。
土木学会技術評価制度(パンフレット)(290KB)