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技術評価 第21号-NSスロ-プキ-パ-

既設斜面を補強する斜面安定工法(NSスロ-プキ-パ-)の設計施工法

*クリックするとPDFファイルが開けます。

依頼者

  日鉄建材株式会社

 

有効期限

  2023.2.5から2028.2.4 の5年間

 

 評価履歴

  初回:2018年2月5日
  更新1回目:2023年2月5日

概要

 
「既設斜面を補強する斜面安定工法(NSスロ-プキ-パ-)」は、困難な施工条件への対応や周辺環境への配慮といった既設斜面の補強における課題を解決するために「回転圧入鋼管杭(NSエコスパイラル)」(技術評価第13号で評価済)を応用した斜面安定工法です。
 
小径羽根付き鋼管(外径100mm 程度以下)を斜面へ水平方向に回転貫入し、鋼管頭部に受圧板を設置することで、既設人工斜面(主に盛土)の崩壊防止や不安定化した斜面の補強をするための工法です。
 
 

〔NSスロープキーパーによる補強斜面イメージ〕

 

  
 
 技術評価概要_第21号 

 

技術の特長

 
本工法は、受圧板を移動土塊のすり抜けが生じない間隔で配置することにより内的安定を保ち、羽根と周辺土が密着することで発揮される引抜き抵抗力と、鋼管の部材抵抗により、斜面全体のすべりに対する抵抗力を高めます。鋼管の水抜きによる間隙水圧低減による抵抗力の向上や移動土塊重量の低減も期待できます。
 
また、プラントを使用せず、簡易足場上で小型装置を用いて、羽根付き鋼管を斜面へ回転貫入できることから、狭小地や近接施工等の困難な条件に対応でき、周辺環境に配慮した施工が可能となりました。
 
 

   NSスロ-プキ-パ-の3つのメリット 

1. 複数の受圧板により移動層の部分的な崩壊を防止します。

2. 鋼管の引抜き抵抗および部材抵抗(せん断、曲げ)により斜面全体のすべりに対する抵抗力を高めます。

3. 鋼管に設けた水抜き孔の効果で間隙水圧を低減し、斜面自体の初期有効応力を向上させます。

 

 

 

   適用範囲 

 
項目 適用範囲
斜面 傾斜 角度60°(勾配で約1:0.6)と同等かそれよりも傾斜がゆるい斜面
土質 盛土相当の強度と考えられる地盤
鋼管 鋼管径(Dp) Dp ≦ 76.3mm
羽根径(Dw) 1.4Dp ≦ Dw ≦ 3.1Dp かつ Dw ≦ 176mm
羽根ピッチ(P) P ≦ 1.0Dw
羽根ピッチ比(P / B) P / B ≦ 12
(
B:羽根の幅で、鋼管表面から羽根外縁までの距離を表す)
水抜き孔 水抜き効果を期待する場合は、鋼管表面積4%以上(最大10%)の
開口面積を設ける.
最小間隔  鋼管間隔を1m以上確保すれば群効果を考慮しなくてよい.
受圧板 形状 垂直面に投影した形状が長方形である
横の長さ 800mm以下
縦の長さ 800mm以下

 

実績

 

■ 施工実績

  実績なし(2024年8月末現在)

 

■ 施工事例

 ・実盛土での試験施工

  施工規模  :盛土高8.0m,幅11.0m
  補強材仕様:羽根付き鋼管(鋼管径76.3mm,羽根径176mm),長さ5.8m×9本

 

 

 

 

 

 

■ 特許情報
 

〇【特許 第5595137】
     発明名称「地すべり防止方法」

〇【特許 第5998023】
     発明名称「地滑り防止杭,及び,地滑り防止杭の設置方法」

〇【特許 第6073174】
     発明名称「回転圧入装置と回転圧入方法」

〇【特許 第6073175】
     発明名称「水抜きパイプの設置方法」

 

 

関連情報

 

【ウェブサイト】

  日鉄建材株式会社

 

【問合せ先】 

     日鉄建材株式会社 土木開発技術部

     〒101-0021 東京都千代田区外神田4丁目14-1 秋葉原UDX 13F

  TEL:03-6625-6250

  E-Mail:nikken-info@ns-kenzai.co.jp

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