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技術評価 第10号-スリムクリート

超高強度繊維補強コンクリート「スリムクリート」

*クリックするとPDFファイルが開けます。

 依頼者

  株式会社大林組、UBE三菱セメント株式会社

 

 有効期限

  2022.1.20から2027.1.19 の5年間

 

 評価履歴

  初回:2012年1月20日
  更新1回目:2017年1月20日
  更新2回目:2022年1月20日

 

概要

 

超高強度繊維補強コンクリート「スリムクリート」は、超高強度繊維補強コンクリート(UFC)に分類される材料で、従来のUFCと同等の特性を有する材料です。

スリムクリートは現場での打込み・養生が可能なので、施工規模や施工条件の制約を大幅に軽減できます。

部材の断面を「スリム」にできる「コンクリート系材料」というところから、「スリムクリート」と名づけられました。

優れた流動性や充てん性で薄肉断面形成を実現できるなど、あらゆる形状や規模の構造物に対応できます。

 

大林組技術研究所 屋内ブリッジ

 
 技術評価概要_第10号 

 

 

技術の特長             

 ▷ 受賞履歴はこちら     

超高強度繊維補強コンクリート「スリムクリート」は、特殊な養生をしなくても、圧縮強度180N/mm2以上,引張強度8.8N/mm2以上を達成できる、常温硬化型のモルタル材料です。

スリムクリートの主な構成材料は、セメント系特殊粉体と超高強度鋼繊維です。

常温で早期に高強度を発現するセメント系結合材をベースとして無機粉体と細骨材の種類と粒度を調整することで、従来のUFCと同等以上の強度特性を発揮します。​​​​

 

超高強度モルタル
超高強度鋼繊維

 

  「スリムクリート」の5つのメリット 

 

1. 高強度を活かすことで断面を縮小できます

・桁高制限などの現場条件に対するソリューションとして利用できます。
・軽量化により、基礎のコストダウンが可能です。
・運搬・楊重機が簡素化でき、施工を合理化できます。

 

2. 高じん性のため鉄筋を省略できます

・引張強度が高いだけでなく、高い引張じん性を有しています。
・鉄筋の省略により、施工速度が向上します。

 

3. 様々な意匠性を実現する高流動性を有します

・スランプフローは600mm程度であり、自己充填型です。
・30mm程度の薄肉断面が可能です。

 

4. 100年以上の耐久性を有します

・構造が緻密であるため、中性化・塩害・凍結融解・化学的侵食などに対し、100年以上の耐久性を有しています。
・超高強度鋼繊維の働きにより、ひび割れ幅が低減します。
・高い耐磨耗性能を有します。

 

5. 場所打ちやサイトプレキャストが可能です

・従来のUFC材料では不可能であった場所打ちやサイトプレキャストが可能です。
 したがって、条件に合わせて場所打ち、サイトプレキャスト、工場生産を選択できます。

 

 

実績

 

■ 2012年4月 ~ 2024年3月 の実績データ

〈件数〉21件(約5000㎥)

〈用途〉・道路橋(床版取替におけるプレキャスト床版接合部、複合床版など)
    ・鉄道橋(下部工補強など)
    ・海洋構造物(新設・補修・補強など)
    ・ダム(水路など)
    ・建築部材(歩道橋、庇、3Dプリンター建築物など)

 

■ 施工事例 

・沿岸構造物

 
 
港湾のリニューアル   
※クリックすると画像が拡大します
 
 
・水流摩耗防止
 
河川橋梁
 
 
・道路橋床版のリニューアル
 
[新設床版架設・高さ調整状況]
 
[スリムクリート打込み前]
 
[スリムクリート打込み中]
UFCを用いたプレキャスト床版の接合工法(スリムファスナー®)の開発
< 令和元年度 技術開発賞 受賞 >
 ※
クリックすると画像が拡大します
 
 
  
防水層にUFCを用いたプレキャストPC床版(UFC複合床版) (スリムトップ®)
< 令和3年度 田中賞作品部門 受賞 >
 ※
クリックすると画像が拡大します
 
 
・建築部材
 
庇
 
 
   
国土交通大臣認定を取得した国内初の3Dプリンターによる建物 ー 3Dプリンター実証棟「3dpod™」 
 ※
クリックすると画像が拡大します
 
 
 

■ 受賞履歴

2018年:国土技術開発賞二〇周年記念大賞

2018年:「ものづくり日本大賞」内閣総理大臣賞

2016年:第18回国土技術開発賞 最優秀賞

2016年:平成28年度土木学会賞 技術開発賞

2011年:平成23年度PC技術協会賞 技術開発賞
 
 
 

関連情報

 
【ウェブサイト】
 
  超高強度繊維補強コンクリート「スリムクリート」
 
 
【問合せ先】 
 
大林組 お問い合わせはこちら

(c)Japan Society of Civil Engineers