第61回環境システムシンポジウム
((社)日本環境アセスメント協会 平成30年度公開セミナー)
自然災害の環境影響と対策
~災害時の環境影響を通して人と環境との共生の問題を考える~
平成30年は洪水,地震等多くの災害が発生した年になりました。さらに,近い将来の発生が予測される南海トラフ地震等の巨大地震や地球温暖化との関連が指摘されている異常気象の頻発など,大きな被害を伴う自然災害の発生が想定されています。
自然災害が発生するとき,人の生命・財産が脅かされる前に必ず環境へのダメージが発生します。環境は大雨や地震等の異常な現象による種々の影響を緩和する機能を持ち,災害は,その機能が破壊されるか容量を超えた状況と言えます。また,大規模な災害では処理能力を超えた大量の廃棄物の発生や廃棄物や下水処理施設の損傷による機能低下によって環境への影響が発生します。このように見ると防災・減災の視点からも環境との共生を考える必要性が見えてきます。災害時は異常時だからという発想もありますが,環境との共生を目指すには,災害時だからこそ見えてくる問題点を見つけ,その解決の方策を考える必要があると言えます。
本シンポジウムでは,大規模災害や局所的災害の頻発などが想定される状況を踏まえて,近年の大規模災害における環境影響の実態と復興対応に詳しい方々をお招きして講演をいただくとともに,その内容に基づいて環境問題での災害対応について今後の方向性を議論することを目的としています。
記
●主催 公益社団法人土木学会(環境システム委員会)
●共催 一般社団法人日本環境アセスメント協会
●日時 平成31年 2月25日(月) 13:30~16:30
●会場 土木学会講堂
JR,東京メトロ・四ツ谷駅より徒歩3分。詳細は下記URLで確認ください。
http://www.jsce.or.jp/contact/map.shtml
●参加費 無料
●定員 100名
●プログラム(講演題目,発表者は予定です。都合により変更する場合がありますがご了承ください)
13:30~13:40 開会挨拶・趣旨説明
藤田 壮(土木学会環境システム委員会委員長・国立研究開発法人国立環境研究所)
13:40~14:10 災害時の環境管理について~災害廃棄物処理を中心に~
多島 良(国立研究開発法人国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター 主任研究員)
14:10~14:40 災害時の下水処理の段階的な復旧の考え方と対策
岩崎 宏和(国土交通省国土技術政策総合研究所下水道研究部下水道研究室 室長)
14:50~15:20 東日本大震災避難指示区域での生態系の現状とこれから
吉岡 明良(国立研究開発法人国立環境研究所福島支部環境影響評価研究室 主任研究員)
15:20~15:50 H29年九州北部豪雨災害における被害の特徴とEco-DRRを考慮した復興のあり方
島谷 幸宏(九州大学工学研究院環境社会部門 教授)
15:55~16:25 総合討議
16:25~16:30 閉会挨拶 日本環境アセスメント協会
●申込方法
土木学会ホームページ(http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp)より専用フォームにてお申込下さい。申込みが完了すると確認メールが届きます。そのメールが参加券になりますので、印刷して当日ご持参下さい。
●申込締切
2月18日(月)17:00
●問い合わせ(内容等):和歌山工業高等専門学校環境都市工学科 鶴巻峰夫
E-mail:tsurumaki@wakayama-nct.ac.jp
●問い合わせ(手続き等):土木学会事務局研究事業課 (当行事担当:尾崎史治)
TEL:03-3355-3559【課直通】
住 所 〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目(外濠公園内)
●CPD:このセミナーは建設系CPD協議会の認定プログラムです。(手続き中)
以上