論説委員が執筆する。
論説副委員長 栢原 英郎 (社)日本港湾協会
土木技術は文明社会を築く技術であるが、我々はその担い手たりえているだろうか。我々を取り巻く環境が厳しい今こそ、文明社会を築くものに求められる創造性、柔軟性、多様性等を涵養する、視野の広さ、好奇心の旺盛さを取り戻す必要があるのではないか。 (2010年3月版) 第34回論説(1) 本当にシビルエンジニアか
論説委員 大島 一哉 (株)建設技術研究所
入学者や就職者の学力レベルは落ちているといわれる。建設コンサルタントなど建設産業の若手技術者は激減している。このままでは、建設産業は衰退する。希望と魅力ある建設産業とするためには組織主体から個人=技術者主体への転換が必要。技術者個人の顔が見える施策を提言する。 (2010年2月版) 第33回論説(2) 個=顔のみえる産業へ―希望と魅力ある建設コンサルタントとするために―
論説委員 小磯 修二 釧路公立大学
「コンクリートから人へ」の理念による公共事業の大幅な削減の下、地方においては、公共事業に依存する経済構造からの脱皮が急務となっている。そのためには、社会資本整備のストックを有効に機能させながら、自らの地域資源を生かして自力で発展していく成長戦略の構築を目指していく必要がある。そこでは、地域内での資源を生かして生産、消費、投資の域内循環システムを強化していく発想と視点が重要である。 (2010年2月版) 第33回論説(1) 社会資本整備と地域の成長戦略
論説委員 塩谷 喜雄 日本経済新聞社
アカデミズムが変容を迫られている。奇妙に世慣れた勝ち組学者連合となるか、俗世を捨てた仙人カルテルを形成するのか。事業仕分け騒動で見えた新しいアカデミズムへの期待は、割り切れぬ現実のしがらみや公共事業の論理と格闘してきた土木アカデミズムにあるのかもしれない。そろそろ沈黙を破り、秘すれば花の意識を捨てて、発信すべき時ではないか。 (2010年1月版) 第32回論説(2) 「アカデミズムの存在理由」
論説委員 竹村 公太郎 リバーフロント整備センター
2008年金融危機が世界を襲い1年後の日本では政権が変わった。社会の上部構は目まぐるしく変化し、劇場化した経済や政治に人々は目を奪われている。この時期にこそ、文明を支える下部構造(インフラ・ストラクチャー)を担う土木技術者は、未来に向かい何を準備すべきかを議論し、社会に主張していくことが必要となる。 (2010年1月版) 第32回論説(1) 文明の頂点にて
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