論説委員 羽藤 英二 東京大学 大学院工学系研究科社会基盤学専攻
メルケルとバイデン,山尾庸三の危機の中のインフライノベーションの決断を外観し,複数の技術を結びつけようとする現代土木のリーダーシップが,明治初期の山尾庸三の分野を超えた構想と決断に通じていることを論じ,現代土木の決断とインフラリーダーシップの重要性を訴えた (2021年5月版) 第168回論説・オピニオン(1) 危機の中のインフラ
論説委員 坂田 昇 鹿島建設株式会社
国が掲げるi-constructionが推進されているが、いまだに人力に頼って施工しているのが実態である。今後、他産業のように、建設現場を工場化することが重要である。その方策としては、日進月歩するAIやIoTを駆使して、現場施工を機械化、自動化を推進し、人力に寄らずに、安全でかつ生産性の高い施工を実現していくことが望まれる。 (2021年4月版) 第167回論説・オピニオン(2) 近未来の建設現場の実現に向けて
論説委員 佐々木 淳 東京大学 大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻
地球規模の課題が顕在化する中、都市内湾の再生はますます重要となる。東京湾では官民連携による新たな環境再生事業の枠組みが提案され、成果を上げつつある。ブルーカーボンの推進は生態系サービスとの相乗便益が期待できる。この好機を生かし、安全で美しく豊かな都市沿岸域を再生する、持続的なまちづくりを期待したい。 (2021年4月版) 第167回論説・オピニオン(1) 都市沿岸域の恵みと持続性を高めよう
論説委員 椛木 洋子 株式会社エイト日本技術開発 国土インフラ事業部
土木は、人々を様々な災害から守り、豊かで快適な暮らしを提供する基盤を整備する。究極の目的は人々の幸せであると考えている。筆者の専門は橋梁の設計であるが、土木施設の一つである橋梁設計について、日ごろ考えていることを書いてみたい。 (2021年3月版) 第166回論説・オピニオン(2) 橋梁の設計について
論説委員 浅見 真理 国立保健医療科学院 生活環境研究部
2021年は日本で水道の消毒に塩素が導入され百年である。水道の塩素処理は、都市計画の父、後藤新平氏が導入したと言われる。また、アフガニスタンの用水路を作った中村哲氏も共に衛生問題に取り組んだ医師である。土木工学は他の分野との連携により、飛躍的な進化を遂げてきた。様々な分野の知見を取り入れることが土木工学の進展にも寄与する事例として紹介したい。 (2021年3月版) 第166回論説・オピニオン(1) 塩素消毒百年と二人の医師のこと
最近のコメント