年次学術講演会では7部門に分かれたセッションを設けます,さらに,これらの7部門を越えた研究および複数の部門に関連する,研究のテーマを対象として,共通セッションを設けます.
本年度の共通セッションには,次の19件が仮テーマとして選定されました. 共通セッションにおける講演を希望される方は,講演申込の際に第一志望欄に,希望するセッション名を選択してください.
また,仮テーマが成立しない場合のために,第2,第3志望欄に一般セッションの部門・名称を必ず選択してください.
共通セッションの最終的なテーマ名および構成は,講演申込完了後,全国大会委員会で決定されます.申込状況により,共通セッションを構成する講演数に満たない場合は,一般部門における発表とします.ご了承ください.
なお,共通セッションの講演概要も講演概要集に掲載されます.
共通セッション「土木教育一般」「ダイバーシティ&インクルージョン」へ講演申込する場合は,研究関連セッションと合わせて2題のお申込が可能です.「土木教育一般」または「ダイバーシティ&インクルージョン」と研究関連セッションへの投稿をお考えの場合は,全国大会係へお問い合わせください.
CS1 土木教育一般
CS2 International Session(国際セッション)
CS3 新設および大規模改修時における橋梁計画
CS4 ダイバーシティ&インクルージョン
CS5 計算力学・データサイエンス・V&V/UQ
CS6 複合構造物
CS7 橋と社会
CS8 無電柱化整備の計画と技術
CS9 土木分野における計測・センシング技術の利用と可能性
CS10 地震工学・地震災害
CS11 構造物の設計/維持管理におけるAI/DX
CS12 放射性廃棄物処分
CS13 橋面舗装
CS14 土木分野におけるAIの活用
CS15 気候変動・地球環境問題-水工学委員会・地球環境委員会共催セッション
CS16 地下空間の多角的利用
CS17 データ連携とプロセス改革
CS18 地域における建設業のこれからのあり方
CS19 道路橋床版の設計の合理化と長寿命化技術
CS1 土木教育一般
土木の分野においては,土木教育全般にかかわる課題に加えて,JABEE,継続教育,技術者倫理教育,技術者資格等人材育成関係の活動が活発に行われており,教育の重要性が広く認識されている.本セッションでは,これらの教育活動全般にかかわる課題を幅広く募集する.
※CS1 土木教育一般の他に研究関連セッションへの投稿もお考えの場合は,事務局全国大会係へお問い合わせください.
CS2 International Session 国際セッション (The 25th International Summer Symposium)
国際セッションでは留学生や日本人学生,若手技術者の英語による発表を広く募集いたします.英語による発表をお考えでしたら国際セッションへの投稿お願いします.
このほか「国際」という切り口による土木技術ならびに土木技術者に関する様々な視点,立場,考え方からの発表も歓迎します.
なお,国際セッションは国際センター・留学生グループ主催「インターナショナルサマーシンポジウム」の一環として実施します.
※国際セッションの論文は必ず英語で投稿してください
*発表言語:英語
JSCE invites international students and young engineers who wish to make a presentation in English at the International Session.
If you like to make a presentation in English, please submit your paper to International Session.
International Session will be held as “The 26th International Summer Symposium (ISS)” organized by International Student Network Group, International Activities Center.
*The paper must be submitted in English.
Language: English
INSTRUCTIONS FOR THE PREPARATION OF PAPERS 2024
CS3 新設および大規模改修時における橋梁計画
橋梁の新設や大規模な改修を計画するに当たっては本体の構造設計や材料選択のみならず,維持管理や社会的コストを含めた経済性,自然環境や景観への配慮,防災計画における位置づけ,契約方式や計画に対する合意形成等々,分野を超えた様々な要素を勘案した総合的な技術的検討が重要である.過去のプロジェクトを含め「橋梁」を切り口に幅広い議論の場としたい.
CS4 ダイバーシティ&インクルージョン
土木界における人材の多様性の推進については,産官による行動計画や土木学会による行動宣言が発表され,今後,さまざまな業種での取り組みが急速に進むものと期待される.発生する課題や知見を共有することは,継続的な実行には不可欠である.そこで本セッションでは,土木界におけるダイバーシティ&インクルージョンに関する事例報告,分析,先行研究の紹介等の投稿を募集し,情報の共有と知見の蓄積を行うこととしたい.
※CS4 ダイバーシティ&インクルージョンへの投稿もお考えの場合は,事務局全国大会係へお問い合わせください.
CS5 計算力学・データサイエンス・V&V/UQ
次の各分野における計算技術の発展・展開に関する研究を募集する.(a)FDM,FEM,BEM,メッシュレス法等の解析手法.(b)高速解法,アルゴリズム,適応型計算法,モデル生成,可視化手法,並列計算,マルチスケール法等の計算力学手法.(c)破壊問題,大変形問題,材料非線形問題,接触問題,動的問題,波動問題,固体流体連成問題,乱流,移動境界問題,地球環境・気象,災害・防災のシミュレーション,騒音問題,逆問題,最適化・制御問題等への応用.(d)上記(a)-(c)に対するデータサイエンスの応用,並びに検証と妥当性確認,不確かさの定量化(V&V/UQ).
CS6 複合構造物
複合構造は異なった材料の長所を組み合わせて、求められる性能に対して合理的で理想的な構造を実現しようとするものである。中でも、鋼とコンクリートの複合構造は活発に研究され実施例も多く一分野を形成するに至っている。一方、高分子系材料、新素材等、新たな異種材料による複合構造や補修補強工法も種々提案され、一般化されつつある。本セッションでは、これらの異なった材料を対等の視点で捉え、複合構造の適用可能領域を広げるのに役立つ発表と討議の場を提供する。
CS7 橋と社会
橋は土木工学の核の一つであり,社会におけるその役割も広がりを見せています.田中賞選考委員会では,橋に関するコンセプトやビジョン,アイデア・オピニオン,イノベーション,生産性向上,ビジネス,文化・歴史,普及・啓発,教育・育成・継承,持続性・SDGs,メンテナンス,地域活性化・住民参加等,従来の枠組みにとらわれない将来性や社会性に優れた講演を幅広く募集します.
CS8 無電柱化整備の計画と技術
無電柱化整備の更なる推進においては,コスト縮減や事業のスピードアップのための技術開発とマネジメント,効率的・効果的な整備計画手法や合意形成手法の確立,近未来社会への対応等,関連する様々な実務的課題に対して,学術的知見を総合的に蓄積・活用していく必要がある.そこで,本セッションでは,無電柱化整備に関連する計画論・技術論的研究や事例研究を広く募集し,最新動向を俯瞰しながら,分野横断的に幅広い視点で議論を行う.
CS9 土木分野における計測・センシング技術の利用と可能性
土木分野におけるセンサ技術の利用は,施工と維持管理を中心に防災や環境等の分野でも進展している.特に我が国における社会資本の老朽化対策に資する新技術の活用等として「モニタリングシステムの開発」が脚光を浴びている.加えて,衛星測位,画像処理,光ファイバ,MEMS,RFID 等各種のセンサの応用が図られ,通信技術と組み合わせたセンサネットワークも展開されつつある.本セッションでは,今後ますます活発化すると予想されるセンサ技術の利用に関して,種々の試みや事例に関する論文を幅広く募集する.
CS10 地震工学・地震災害
地震工学・地震災害(Ⅷ分野:分野横断)は各部門にまたがる多面的分野である.多様な専門性を有する研究者・実務者が分野横断的に議論することを目的とし,地震に関するセッションを統合した.構造物の耐震(橋梁,基礎,ダム,タンク,原子力施設,地中構造物,土構造物,港湾),免震,制震,地震動,断層,液状化,津波,地震PRA,危機耐性,地域安全等をキーワードとしてあげるが,地震に関するあらゆる投稿を歓迎する.
CS11 構造物の設計/維持管理におけるAI/DX
インフラ構造物の効率的な設計と維持管理のためにAIを活用した技術開発と社会実装が進んでいる.また,インフラデータの分析と活用を通したDXへの取り組みが始まっている.本セッションでは構造物に関わるAI/DXの最新の取り組みを,基礎技術開発から,データ収集,開発プログラム検証,概念設計,社会実装と評価まで幅広く扱う.
CS12 放射性廃棄物処分
原子力発電により発生する放射性廃棄物の処分では,大深度地下での処分施設の建設や長期挙動予測といった技術的課題がある.また,福島第一原子力発電所の事故を契機に放射性元素を含む物質の保管や処理等の技術開発ニーズは一層高まっている.こうした技術開発等に関連する社会実装や理解醸成も欠かせない要素となっている.上記課題解決のためには,部門あるいは専門をまたぐ総合的な取組みが求められることから,本共通セッションでは,放射性廃棄物の保管・処理・処分について幅広にトピックスを募集し,技術的知見の集約と総合的議論を加速させる.
CS13 橋面舗装
橋梁床版上に舗装(橋面舗装)は,重要路線に締める割合が高く,交通量かつ重交通車両も多いことから,一般の土工部の舗装より損傷が多く発生している.橋面舗装は,舗装,防水層,床版で構成されるが,これらを一体に考えた議論や検討がほとんど行われてこなかった.このため,本セッションでは,橋面舗装に関する講演を募集し,舗装,床版の部門をまたがる議論の場を提供するものである.
CS14 土木分野における AI の活用
近年のICTの急速な発展に伴い,IoT端末で収集したデータから現状を「見える化」し,各種の膨大なデータを多面的に蓄積して「ビッグデータ化」し,これらのデータを,人工知能(AI)を活用して分析・予測する,という広義のIoTが提唱され,新たな価値の創出が期待されている.また,オープンデータ化により,これらに官民の様々な情報も融合させて,より有用な情報を創出する試みも行われている.
本セッションでは,土木分野におけるAIの活用について,種々の試みや事例に関する論文を広く募集する.
CS15 気候変動・地球環境問題-水工学委員会・地球環境委員会共催セッション)
近年の大雨や台風による災害の増加から推察される通り,気候変動の影響が顕在化しており,防災対策の強化の必要性は疑う余地がありません. 同様に,水資源の確保と水環境の保全の観点からも,気候変動への適応も緊急の課題です. さらに,その他の地球環境問題にも対応していかなければなりません. そこで本セッションでは,日本の土木分野全体に関わる様々な観点から,適応策,緩和策,地球環境問題に関する幅広い研究と実践について議論します. また,分野横断的な研究を推進し,土木学会での連携を活性化します. この共通セッションは,水工学委員会と地球環境委員会が共催しています.
CS16 地下空間の多角的利用
地下空間を有効利用するために,総合的な観点(都市計画,法制,経済性,心理,生理,防災,環境,建設,維持管理,歴史,文学等)から,地下空間の価値を議論することが本セッションの目的である.ここでは都市部に限らず,幅広く地下空間利用の実例について注目し,多角的な利用を推進するための新しい視点・技術の提案,最新の知見を駆使した計画・実例等も含めて,地下空間に関わる論文を募集する.
CS17 データ連携とプロセス改革
建設事業においてi-ConstructionやDXが進む中,情報のデジタル化とそれらの利活用や連携が進み,さらにそれらに伴う建設事業のプロセス改革が始まりつつある.本セッションは,それらの最新の動向を共有し,将来のデジタル社会にあるべき魅力ある建設事業への変革について議論することを目的とする.
CS18 地域における建設業のこれからのあり方
地方公共団体では土木技術者の不足が深刻である.技術系職員が全くいない市町村も25%に達している.これからの地域のインフラの建設や維持管理には,地域を知り尽くした建設業の役割はとても重要である.地域における建設業のこれからのあり方について次の視点で議論を深めたい.生産性向上と働き方改革,官民連携(PPP・PFIを含む),土木技術者育成(リカレント教育を含む),技術力向上(建設技術・維持管理技術)
CS19 道路橋床版の設計の合理化と長寿命化技術
道路橋床版の疲労損傷に加え,塩害,凍害,ASR等との複合劣化による損傷事例が増加しており,これら複合劣化についてのメカニズムの解明や劣化予測に関する調査研究が必要であるとともに,道路橋床版の診断や長寿命化に資する新材料や新工法等の技術開発,ライフサイクルコストの縮減,合理的設計法の検討等も期待されている.本セッションでは,これらに関する講演を募集し,幅広い視点から議論を行う.