立花 隆 ジャーナリスト
昔は、シビル・エンジニアが黙っていても、国家が国策として決定して上から指示が下りてきた。しかし、基本インフラが一応ととのえられ、従来の発想から離れた新しい発想で、シビル・エンジニアが自らの構想を実現していく時代に入ったのではないか。 (2010年4月版) 第35回論説(1) シビル・エンジニアリングの新しいあり方
論説委員長 森地 茂 政策研究大学院大学
社会資本に関する論議は何時の時代にも社会的関心事であり、それに関する方針転換は当然のことである。土木学会も10年前に公共事業予算の40%減に対応すべきとの提案を理事会決定している。今日本が直面している課題とそのための社会資本整備の緊急性が十分議論されていない政治状況が問題なのである。 (2010年3月版) 第34回論説(2) 社会資本を巡る議論
論説副委員長 栢原 英郎 (社)日本港湾協会
土木技術は文明社会を築く技術であるが、我々はその担い手たりえているだろうか。我々を取り巻く環境が厳しい今こそ、文明社会を築くものに求められる創造性、柔軟性、多様性等を涵養する、視野の広さ、好奇心の旺盛さを取り戻す必要があるのではないか。 (2010年3月版) 第34回論説(1) 本当にシビルエンジニアか
論説委員 大島 一哉 (株)建設技術研究所
入学者や就職者の学力レベルは落ちているといわれる。建設コンサルタントなど建設産業の若手技術者は激減している。このままでは、建設産業は衰退する。希望と魅力ある建設産業とするためには組織主体から個人=技術者主体への転換が必要。技術者個人の顔が見える施策を提言する。 (2010年2月版) 第33回論説(2) 個=顔のみえる産業へ―希望と魅力ある建設コンサルタントとするために―
論説委員 小磯 修二 釧路公立大学
「コンクリートから人へ」の理念による公共事業の大幅な削減の下、地方においては、公共事業に依存する経済構造からの脱皮が急務となっている。そのためには、社会資本整備のストックを有効に機能させながら、自らの地域資源を生かして自力で発展していく成長戦略の構築を目指していく必要がある。そこでは、地域内での資源を生かして生産、消費、投資の域内循環システムを強化していく発想と視点が重要である。 (2010年2月版) 第33回論説(1) 社会資本整備と地域の成長戦略
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