1. 日時および場所
日 時:2014(平成26)年4月18日(金)14:10~17:10
場 所:大阪工業大学 うめきたナレッジセンター
2. 出席者
栗田章光顧問,越後 滋委員長,大山 理幹事長,浅野雄司幹事,今川雄亮幹事,
樋本 智幹事,有村健太郎委員,亀尾順一郎委員,加藤寛之委員,澁谷 敦委員,
竹原和夫委員,丹波寛夫委員,中山太士委員,蔵治賢太郎委員,廣畑幹人委員
(欠席:広瀬泰之連絡幹事,白戸真大委員,小林裕介委員,大久保宣人委員)
(出席:15名,欠席:4名)
3. 配付資料
資料10-1:第10回小委員会 議事次第(案)
資料10-2:第10回小委員会 出欠予定一覧表
資料10-3:第9回小委員会 議事録(案)
資料10-4:小委員会名簿(2014年4月現在)
資料10-5:調査WG
資料10-6:安全性および使用性判定WG
資料10-8:スケジュール(案)
資料10-9:報告書<はじめに>
資料10-10:点検項目一覧表
※資料10-7は欠番
4. 議事内容
(1) 委員長挨拶
越後委員長より,開会の挨拶がなされた.
(2) 議事内容の説明 (資料10-1,資料10-2,資料10-4)
・ 大山幹事長より,資料10-1に従って,議事内容の説明がなされた.
・ 資料10-2に従って出席者の確認,資料10-4に従って委員名簿の確認がなされた.なお,資料10-4は,取扱注意とする.
・ 交代委員である樋本幹事より自己紹介がなされた.また,若林氏から広瀬氏に連絡幹事が交代,大城委員が白戸委員,山野委員が大久保委員と交代された旨,報告がなされた.
・ 2015年4月までの小委員会期間延長に伴い,委員委嘱の延長手続きがなされている旨の説明がなされた.
(3) 第9回小委員会議事録(案)の確認 (資料10-3)
第9回議事録(案)が読み上げられ,特に訂正なく承認された.
(4) 調査WG (資料10-5)
・ 資料10-5に基づき,調査WGの活動内容が報告された.
・ 第9回小委員会から今回の小委員会までの間にWGは開催していない.
・ 資料に基づきWGの活動の現況と今後のスケジュールについて説明がなされた.
・ 次回,調査WGは,5月に開催予定である.
調査WGの報告に関する質疑応答
・ 調査項目について,部材毎の整理か,時系列での整理にするのか方針は立っているのか.
・ フローの判定が部材毎なので,調査のまとめ方も部材毎の方が良いのではないか.
⇒ まずは部材毎,時系列毎の両方の形で整理する.いずれの整理方法であっても項目は同じなので,目次に合わせて編集は可能である.いずれにせよ,次回WGで整理方法は決定する.
・ 火災情報の中に,消火の情報も入れるべきではないか(鋼材の急冷に影響するため).
⇒ 火災情報には消火の情報等も含まれると認識している.
(5) 安全性および使用性判定WG (資料10-6)
・ 資料10-6に基づき,安全性および使用性判定WGの活動内容が報告された.
・ 第5回および第6回WGの議事録に基づき,最新版のフロー(Ver.9)が提示された経緯が説明された.
・ 第6回WGの議事録に基づき,3月20日に発生した首都高速3号線の鋼橋火災事例の紹介がなされた.
・ 最新版のフローVer.9について,フローおよびその解説に基づき,内容の詳細が説明された.
安全性および使用性判定WGの報告に関する質疑応答
・ WGで十分に議論がなされ,大変わかりやすいフローが提示された.
・ 遠方(遠望)目視とは具体的には?
⇒ 足場を使わないでも実施可能な目視点検作業のレベルである.
・ 接近(近接)目視では機械足場以外(梯子など)も使ってよいか?
⇒ 「機械足場等」と記載しているので使用可能と認識している.
・ STEP 2での受熱温度400℃での判定の根拠は?400℃以下でもウェブが変形した事例もある.
⇒ ウェブが多少変形したとしても,変形量が許容値以内であれば被災度レベルBとして判定することは妥当であると考えている.
⇒ 400℃を基準にSTEP 2で,即時交通開放できるものとそうでないものをふるい分けできるようにすることが効率的であると考える.
⇒ 色見本でも,400℃から変色が明確になるので判断しやすい.
⇒ 現実問題として,300℃と400℃の区別をすることは困難であるため,数値に拘る必要もない.
・ フローの解説に記載されている内容の根拠となる参考文献はあるのか?
⇒ 多少情報が少ない部分もあるが,概ね,根拠となる文献はあると認識している.
・ S,A,B,Cの被災度区分は,鉄道等の他分野とは慣習が違う.
⇒ 特に,他分野との整合を図る必要はないので,提示された区分案で問題ない.
・ 資材置き場,ヤードの確保,重機使用時の地下空間の利用状況なども初動のための情報として重要である.
・ 火元,燃焼物によってどの程度の受熱温度になるのかが分かる文献があればよい.
⇒ 建築関係では文献はあるが,それらの知見を橋梁に直接適用することは難しい.文献については引き続き調査する.栗田顧問から火災学会,建築学会関係者に問い合わせて頂くことになった.
【栗田顧問より】把握されている各可燃物の熱量に,その物の面積と対象までの距離を乗ずることで,火災温度を得ることができる.その値を用いて,熱伝導解析を実施し,受熱温度の算定が行われている.
※フローについては,今回提示されたVer.9を確定版とする.
(6) 補修工法WG (資料なし)
・ 第9回小委員会から今回の小委員会までの間にWGは開催していない.
・ 委員の交代に伴い,新委員への情報伝達を含め活動を継続していく.
(7) 今後のスケジュール (資料10-8)
・ 小委員会の活動期間が2015年4月30日まで延長されたため,これに伴い,今後の小委員会活動スケジュールについて確認がなされた.
・ 報告書執筆は,2014年10月までを目途とし,11月中旬に読み合わせおよび12月に取りまとめを行う.2015年1月に鋼構造委員会(親委員会)の査読を受け,修正後,4月上旬に最終の読み合わせを行い,4月末の脱稿を目標とする.
⇒ 各WGによる報告書作成のための調整や目次の決定は早急に実施すべきである.次回小委員会(2014年6月13日)までには目次案を確定する予定とする.
(8) 報告書の「はじめに」の説明 (資料10-9)
・ 越後委員長より,ガイドラインの冒頭部分となる「はじめに」の内容の説明がなされた.
(9) 報告書に折り込む「点検項目一覧表」(資料10-10)
・ ガイドラインを利用する技術者に対し,点検個所が現場でわかりやすいように,視覚的に明確な資料を提供する目的で「点検項目一覧表」を作成する.
・ 一覧表は,遠方目視調査で活用するイメージである.
・ 各点検個所をどのように見ればよいのか,「見方」を示すべきでは?
⇒ 各点検個所の詳しい見方は報告書の本文に記載される.一覧表は簡潔な表現にする.
・ 今回の小委員会で確定したフローVer.9と一覧表との対応も再確認する.
(10) その他
報告書の中に色見本を盛り込むことができるか?最も重要な受熱温度の推定に使えるものを報告書に入れられるか.
⇒ 色彩が劣化しないようにプラスチックに印刷すると,費用がかかる.
⇒ 対応策について引き続き検討する.
(11) 次回小委員会
日時:2014年6月13日(金) 14:00~
場所:東京(土木学会)<予定>
以上