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火災を受けた鋼橋の診断補修技術に関する研究小委員会

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第6回小委員会 議事録

1. 日時および場所
日時: 2013(平成25)年5月17日(金)14:00~17:00
場所: 学校法人常翔学園 大阪センター
 

2. 出席者
栗田章光顧問,越後 滋委員長,大山 理幹事長,浅野雄司幹事,今川雄亮幹事,
大城 温委員,亀尾順一郎委員,加藤寛之委員,廣畑幹人委員,澁谷 敦委員,
竹原和夫委員,丹波寛夫委員,中山太士委員,溝口孝夫委員,山野 修委員
(欠席:藤野和雄幹事,若林 大連絡幹事,有村健太郎委員,小林裕介委員)
(出席:15名,欠席:4名)
 

3. 配付資料
資料6-1:第6回小委員会 議事次第(案)
資料6-2:第6回小委員会 出欠一覧表
資料6-3:第5回小委員会 議事録(案)
資料6-4:小委員会委員名簿
資料6-5-1:調査WG議事録(第1回)
資料6-5-2:第1回調査WG資料(案)
資料6-5-3:文献資料
資料6-5-4:調査WG話題提供火災による熱影響を受けた塗膜の調査結果
資料6-6:安全性および使用性判定WG議事録(第1回)
資料6-7:補修工法WG第1回WG議事録
資料6-8:【話題提供】火災を想定した加熱・冷却履歴が鋼溶接部の材料特性に及ぼす影響
資料6-9:【シンポジウム案内】最近の火害調査と指針に向けた委員会活動
 

4. 議事内容
(1) 委員長挨拶
小委員会が開始されてから1年が経ち,委員の高い出席率を保っている.前回の小委員会から3
つのWGが設けられ,これからそれぞれのWG活動が小委員会の中心となる旨の挨拶がなされた.
(2) 議事内容の説明 (資料6-1,資料6-2)
大山幹事長より,
・資料6-1に従って議事内容の説明がなされ,資料6-2に従って出席者の確認がなされた.また
配布資料の番号を下記の通り訂正する.
<誤> 資料6-5 安全性および使用性判定WG ⇒ <正> 資料6-6
<誤> 資料6-6 補修工法WG ⇒ <正> 資料6-7
<誤> 資料6-7 話題提供 ⇒ <正> 資料6-8
・連絡幹事を通して鋼構造委員会へ提出される本小委員会の活動報告について説明がなされた.
(3) 新規委員ならびに交代委員の紹介 (資料6-4)
大山幹事長より,
・新規委員ならびに交代委員の紹介がなされた.
新規委員 名古屋大学の廣畑先生が第6回小委員会より参加される.
交代委員 安川幹事から藤野幹事へ,小栁委員から加藤委員へ交代される.
・資料6-4の委員名簿の確認がなされた.この資料6-4は,取扱注意とする.
(4) 第5回小委員会の議事録(案)の確認 (資料6-3)
小栁委員に代わって大山幹事長より,第5回議事録(案)が読み上げられ,議事録(案)は下記の1
点を訂正することで了承された.
第5回議事録(案) 2ページの1行目
<誤> 鋼種はSM490,S500材 ⇒ <正> 鋼種はSM490,SM570材
(5) シンポジウムの案内 (資料6-9)
栗田顧問より6/28(金)に建築会館(東京田町)で開催されるシンポジウム「最近の火害調査と指
針に向けた委員会活動」の紹介がなされた.
(6) 各WG活動報告
1) 調査WG (資料6-5-1~4)
中山WG長より,4月24日に開催された第1回WGの議事内容とWG当時の話題提供(資料6-5-4)の
紹介がなされた.
・第1回WGの結果より,以下の当面の活動方針について説明がなされた.
○ 過去の火災事例から,調査方法とその有効性および課題の整理
○ 調査に関する新技術を調査し,その適用性の検討
○ 他のWGからの要望に沿った調査方法の検討
・資料6-5-4から,外観上塗膜変状の見られない温度範囲においても,受熱によって塗膜の付着
強度が低下する調査報告の紹介がなされた.
主な質疑応答の内容は,以下のとおりである.
質問:受熱温度の推定データは鉄道総研のデータか?
回答:JR西日本のデータで,塗装系は2種類である.
質問:報告書のまとめにあたって国総研とのデータの整合性が重要である.
回答:大きな差はなく整合はとれている.また,JR西日本のデータは撤去桁のもので旧塗膜で
ある.
質問:調査結果の評価が判定に結びつく.過去の事例でどのような調査がおこなわれている
か?
回答:必要な情報を他のWGで出してほしい.また,文献等を共有すればWG間で方向性がずれ
ることはなくなる.
質問:受熱温度の推定に関るデータは,今まで報告されたものが全てか?
回答:JR東日本,JR東海でも色見本を作成している.塗料メーカーでは,限界温度を超えたデ
ータについては目的が異なるため持っていない.
⇒ 電気炉とガス炎による加熱では塗膜の外観が異なる.信用のあるデータを集めて報告書に
まとめる.
⇒ 文献等の情報共有については土木学会のHPを利用する.HPの利用にあたって,浅野幹事に
利用手引きを作成していただくこととなった.
2) 判定WG (資料6-6)
亀尾WG長より,4月12日に開催された第1回WGの議事内容の説明がなされた.
・第1回WGは,3月7日から4月12日に日程を変更して開催したが,年度初めで出席者は半数で
あった.本日の小委員会の開始時間前に事前WGを開催し,第1回WGに出席できなかった委
員と意見交換を行った.
・第1回WGの結果より,「火災直後の供用可否の判定」と「応急措置後における補修補強の要
否の判定」の2段階に分けて判定を実施するものとして,各段階における必要な調査項目,
被災レベルの区分,および補修レベルの設定についての検討を当面の活動方針とする.
主な質疑応答の内容は,以下のとおりである.
質問:対象橋梁は道路橋と鉄道橋を区別するのか? また,橋梁形式,或いはリダンダンシー
で区別するのか?
回答:道路橋と鉄道橋では,管理者によって判定は異なるため,議論はこれからである.
質問:WG議事録の2ページの8番目は,火災の場合についてこれから考えるのか?
回答:地震や強風と異なって火災の場合は難しいので補足である.現状では,走行車両の安全
性の確保が主で,構造物の安全性については行われていない.
⇒ 構造物および材料としては,土木も建築も一緒で区別はない.今後,斜張橋のケーブル,
主塔ならびにトラス橋でも火災損傷は起こりうる.土木学会としては,桁形式だけではなく
広い範囲をカバーする必要がある.
3) 補修WG (資料6-7)
澁谷WG長より,4月12日に開催された第1回WGの議事内容の説明がなされた.
・第1回WGでは,報告書の章立てとなる大項目の整理と,以下の小委員会での確認事項の整理
を行った.
○ RC床版の取扱いをどうするのか?
→ 第1回小委員会でRC床版を取扱うことになっている.
○ 補修設計は受熱による材質劣化に対して行うのか?あるいは,構成部材の変形に対し
て行うのか?
→ 両者に対して行う.
⇒ 受熱箇所への加熱矯正の適用,高力ボルト継手部の摩擦接合面の評価,補修設計方法につ
いてWGで検討してほしい.
⇒ WG間の意見調整を行うため,合同WGを開催する.
(7) 話題提供 (資料6-8)
廣畑委員より「火災を想定した加熱・冷却履歴が鋼溶接部の材料特性に及ぼす影響」と題して,
話題提供をいただいた.
・火災による熱履歴が鋼橋の溶接部に及ぼす影響は,炭素量と冷却速度で決定される.溶接部
では,テンパービード効果の消失および焼き戻し脆化など,母材では生じない現象が生じる.
・TMCP鋼ではA3変態点以上の加熱をうけると,母材および溶接部の材料特性が著しく変化す
る.
主な質疑応答を以下に記す.
質問:冷却速度を推定する方法はあるのか?
回答:溶接における冷却速度推定式があり,火災加熱の場合にも適用できる可能性がある.ま
た,FEMによる非定常熱伝導解析により冷却速度を求めることも可能である.
質問:冷却速度は鋼材の表面,中心,または平均のどこで評価するのか?
回答:本実験では,鋼材中心に挿入した熱電対を用いて評価した.実構造の場合,厚板になる
と外表面の冷却速度が最も速くなると思われるので,外表面で評価すべきか.
質問:現在の溶接材料と昔の溶接材料で差はあるか?
回答:溶接材料も炭素量や不純物などが変わってきている.
質問:電気炉を用いた加熱・冷却実験が火災の熱履歴を再現しているのか.
回答:電気炉による加熱・冷却は実際の火災の熱履歴を再現しているとは言い難い.しかし,
実構造の火災における熱履歴自体,一般性を有するものではない.火災時の熱履歴を実
験的に把握すると共に,代表的な熱履歴実験との対応関係を明確にする必要がある.
(8) 国総研HPの紹介
大城委員より国総研のHPにおける「鋼道路橋の受熱温度推定に関する調査」の報告書(PDF形
式)の公開情報について紹介がなされた.この報告書の巻末資料に塗装系ごとの外観見本が掲載さ
れている.
(9) 次回小委員会開催日時の決定など
次回小委員会
日時:2013年8月23日(金) 14:00~
場所:土木学会会議室を予定
第1回合同WG
日時:2013年7月26日(金) 14:00<予定>~
場所:後日連絡
以上

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