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第4回小委員会 議事録

1. 日時および場所
日時 : 2012(平成24)年11月30日(金)14:00~17:15
場所: 大阪工業大学八幡工学実験場多目的室
 

2. 出席者
越後 滋委員長,大山 理幹事長,浅野雄司幹事,今川雄亮幹事,有村健太郎委員,
大城 温委員,亀尾順一郎委員,小栁公治委員,竹原和夫委員,丹波寛夫委員,中山太士委員,
溝口孝夫委員,山野 修委員
(欠席:栗田章光顧問,安川義行幹事,若林 大連絡幹事,小林裕介委員,澁谷 敦委員)
(出席:13名,欠席:5名)

3. 配付資料
資料4-1:第4回小委員会 議事次第(案)
資料4-2:第4回小委員会 出欠予定一覧表
資料4-3:第3回小委員会 議事録(案)
資料4-4:鋼・コンクリート合成桁の加熱実験 実験計画書
資料4-5:活動方針 (案)
資料4-6:八幡工学実験場パンフレット
資料4-7:合成桁橋を含む鋼橋の火災診断マニュアルの作成と適用例

4. 議事内容
(1) 委員長挨拶
越後委員長より,活動を開始して半年たった現況に触れて開会の挨拶がなされた.
(2) 議事内容の説明 (資料4-1,資料4-2)
大山幹事長より,資料4-1にしたがって議事内容の説明がなされ,資料4-2にしたがって出
席者の確認がなされた.
(3) 第3回小委員会 議事録(案)の確認 (資料4-3)
大城委員より,資料4-3により議事録(案)の説明がなされた.議事録は次の2点を訂正する
ことで了承された.
・変態温度に関する質疑応答中の,誤変換文字を訂正(回答→A)
・次回の議題は,実験場の視察→ 加熱実験の視察
越後委員長より,議事の末尾で紹介した名古屋大学の廣畑先生の研究について,現状は進
展していないとの報告がなされた.
(4) 加熱実験の概要説明 (資料4-4,資料4-6)
大山幹事長より,資料4-6に基づき,本日実験を行う施設(耐火実験棟)の紹介がなされた.
また,資料4-4に基づいて,実験概要の説明がなされた.
・実験桁の支間長は7mで,そのうち長さ4mの範囲を大型水平炉で加熱する.
・加熱中は実橋の死荷重に相当する荷重を鉛直ジャッキにより載荷する.
・熱電対を桁表面のほか床版コンクリート内部にも設けてあり,事前に温度解析した結果
との対比をモニタディスプレー上に表示して随時に確認できる.
(5) 加熱実験視察
・着火前の加熱炉や実験桁の状況を確認した後,15:00頃から加熱を開始.
・加熱から約20分で鋼材温度が1100℃弱となり,鋼桁のたわみが進行したためジャッキ荷
重を除荷した.その後10分程度加熱を継続した.
・加熱とともに床版上面に生じたクラックから水が侵出するのが確認された.
(6) 今後の活動方針について(資料4-5,資料4-7)
大山幹事長より,資料4-5により今後の活動方針が説明された.今回の小委員会で資料・情
報収集は一段落し,以降は,ワーキンググループを設けて報告書作成の作業に着手する.本
日の意見交換と,今後メールでの提案を受け付けて,12月26日に幹事会を開催しワーキング
活動の基本方針案を審議する.
資料4-7を参照しながら,研究報告書の作成内容について意見交換を行った.主な内容は次
のとおりである.
・ 資料4-7では具体的な判定基準を示しているが,実際の判定時は技術者が現地状況を目
視し判断するウエイトが大きい.
・ 調査・診断の重要な指標となる受熱温度の推定は,国交省の研究として受熱による塗
膜の損傷状況(色見本)を塗装系ごとに検証する実験を行っている.
・ 耐荷力の低下により被災度を区分しているが,耐荷力をどのように判定するかが重要
と考える.
・ 受熱による変形量を工場製作時の許容誤差と比較して損傷した鋼桁の安全性を判定す
るのは,現実と乖離するおそれがある.ただし,許容誤差が許容応力算出上の前提条
件となる場合など無視できないものもある.
・ 火災に直面している状況では消火活動の放水のため電子機器類による計測ができない
ことが多い.
・ 供用が可能かの判定と,耐荷力・耐久性の低下度とは,別の指標を設けて段階的に判
定する必要がある.
資料4-5により,報告書のまとめ方について意見交換を行った.主な内容は次のとおりであ
る.
・ 報告書は土木学会の出版物となるため,委員会の外部で参照・引用されることを念頭
におき,しっかりとした根拠付けを整える.
・ 小委員会を開設した際は,具体的な規定を箱書きするのは差し控える考えもあったが,
今後の委員会で方針を検討する.
・ 資料4-7は,栗田顧問が代表を務めた研究会で作成しており,重複して参加している委
員もいるため,研究成果を活用することが可能ではないか.
・ 営業路線においては,橋梁を通行止めする時間が収支に影響するため,早急に供用性
を判定する指標が求められる.
・ ワーキンググループ案のうち,調査診断と安全性は重複する部分(交通を通せるか否
かの判断)があり,一つにまとめてはどうか.
・ 火災損傷事例を収集するワーキンググループを設けてはどうか.
・ 現地調査は一次調査と詳細調査に分かれるが,報告書では詳細調査まで取り扱うのが
良いと考える.
(7) 次回開催日時の決定
日時:2013(平成25)年2月1日(金)
場所:公益社団法人土木学会 会議室
議題:ワーキンググループ活動の計画について他
以 上

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