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第8回小委員会 議事録

1. 日時および場所
日 時:2013 (平成25) 年11月8日(金) 14:00~17:15
場 所:学校法人 常翔学園 大阪センター

2. 出席者
越後 滋委員長,大山 理幹事長,浅野雄司幹事,今川雄亮幹事,藤野和雄幹事,
有村健太郎委員,大城 温委員,亀尾順一郎委員,澁谷 敦委員,丹波寛夫委員,
中山太士委員,蔵治賢太郎委員,山野 修委員,廣畑幹人委員
(欠席:栗田章光顧問,若林 大連絡幹事,小林裕介委員,加藤寛之委員,竹原和夫委員)
(出席:14名,欠席:5名)

3. 配付資料
資料8-1:第8回小委員会 議事次第(案)
資料8-2:第8回小委員会 出欠一覧表
資料8-3:第7回小委員会 議事録(案)
資料8-4:鋼橋における火災発生時の対応フロー
資料8-5:調査WG
資料8-6:安全性および使用性判定WG
資料8-7:補修工法WG
資料8-8:スケジュール(案)

4. 議事内容
(1) 委員長挨拶
 鋼構造委員会が開催され,当小委員会の進捗状況について報告を行った.その際,出版するガイドラインは,鋼・合成構造標準示方書[維持管理編]と用語の統一を図って欲しいとの依頼がなされた.
 土木学会の出版担当者のヒアリングがあり,出版の時期,カラーの有無,出版部数を300から500に増刷できないかといった問いを受けた.そこで,出版時期は平成26年度,鋼やコンクリートの受熱温度を推定する色見本を付けるためカラー,購入者が限られるため出版部数は300で変更なしと回答した.

(2) 第7回小委員会 議事録(案)確認 (資料8-3)
 大山幹事長より,第7回小委員会の議事録(案)について説明がなされ,(4)の「シンポジウム」を「日本建築学会主催のシンポジウム」,(9)の「責任が存在する」を「責任が問われる」に修正後,承認された.
 委員長より,ガイドラインは規準や示方書という位置づけではなく,指針やマニュアルであるとの補足説明がなされた.

(3) 鋼橋における火災発生時の対応フロー (資料8-4)
大山幹事長より,9月26日に開催された各WGの代表者による合同WGで作成し,その後,委員長の意見を反映した火災時の対応フローについて説明がなされた.

(4) 調査WGより活動報告 (資料8-5)
中山WG長より,台風により予定していた日時にWGが開催できなかったため,調査WG内で議論したものではないという前提で説明がなされた.
 火災直後は,損傷状態を確認する道具は使用できないと思われる.道具の使用時期,環境などについて調査WG内で議論して整理したいという説明がなされた.
 各ステップで適用できる調査を示すと,ステップ2と3の調査方針が同じになってしまう可能性があるため,部材ごとに適用できる調査を示した上で過去の事例を示した方が良いと考えているといった意見が出された.
 阪神大震災の際,火災の被害を受けた鋼・コンクリート合成床版2主鈑桁橋は,近くに廃材処理施設があったため,震災直後から交通開放し,その後,足場を設置して2ヶ月間調査を実施したという事例紹介がなされた.
 鋼床版は,本小委員会の検討対象に含まれるかといった質問に対し,大山幹事長から,対象にしないという回答があった(第1回小委員会 確認事項).

(5) 安全性および使用性判定WGより活動報告 (資料8-6)
亀尾WG長より,10月29日に開催されたWGの内容について説明がなされた.WGの内容は以下のとおりである.
 亀尾WG長より,被災した橋梁の補修事例について紹介がなされた(下フランジは当て板で補強し,腹板は面外変形をアングルで挟んで矯正).
 橋梁と基礎「合成桁を含む鋼橋の火災診断マニュアルの作成と適用例」(以下,マニュアル)の概要を示した論文が紹介された.概要版を読んだだけでも考え方が明確で,フローもシンプルで使いやすいことから,このマニュアルをベースに作業を進めるべきではないかといった意見が出された.
 マニュアルは,使用性など道路橋と鉄道橋で統一しにくい項目は別にしているが,この方が分かり易いのではないかといった意見が出された.
 小委員会のスケジュール(案)は現実と乖離しているという意見があった.
 マニュアルは出版物にされていないので情報がいきわたっていない.本小委員会でこのマニュアルを改訂・整理して出版することは意義があるといった意見があった.
蔵治委員より,各委員は日常業務の合間に片手間で作業をするため,委員長の示した期限までに一からガイドラインを執筆して完成させるのは無理だといった意見が出された.また,これだけ利便性の高いマニュアルが既に出来ているのなら,この小委員会で内容を吟味し,これに足りない物は追加し,修正すべき点は修正してガイドラインを完成させるべきだといった意見が出された.これに対し,委員長から,マニュアルは参考資料のうちの1つという位置づけとし,これに頼りすぎるべきではないといった意見が出された.半数近い委員がマニュアルの存在を知らず,今後これをどう扱っていくべきか判断できないことから,大山幹事長より,各委員にマニュアルのPDF版を送付し,次回の小委員会までに各WGでこの内容と取扱いについて意見交換することになった.

(6) 補修工法WG より活動報告 (資料8-7)
 澁谷WG長より,火災により被害を受けた橋梁の補修補強の事例を集めて一覧にした表について説明がなされた.○は参考になる文献,△は参考になる部分がある文献である.
 委員長より,建築学会では海外のガイドラインをよく参考にしているので,橋梁も海外で当小委員会が出版するガイドライン的なものが無いか検索してはどうかといった提案がなされた.
 愛知県では火災を受けた橋梁の判定フローを作成しており,次回の小委員会において紹介することになった.また,それ以外に存在している対応マニュアルやフローを全部集めて内容を確認した方が良いのではないかといった意見が出された.なお,本日の出席者でわかるのは,JRグループ,阪神高速ならびにNEXCO 3社および総研には無く,首都高には販売されていない要領があるということである.

(7) その他
 ガイドラインをどんなレベルで作成するべきかという質問があった.これに対して道路橋なら地方,鉄道なら民鉄の橋の担当者がわかるように作成すれば,他の橋の管理者は理解できるのではないかといった意見が出された.
 委員長より,国交省やJRに火災を受けた鋼材の受熱温度の色見本があるのなら提供いただきたいという要望があった.
 損傷した橋の健全度判定を限界状態設計法でやるべきか許容応力度設計法でやるべきかについて議論がなされた.その結果,原型復旧することを基本とし,許容応力度設計にて照査することとなった.
 9月26日に作成されたフローでは交通解放の判断を早めるために全ての部材が300℃を閾値に判定されることになっていたが,この段階で4つの被災度に分類し,各部材ごとに閾値を設定することになった.
 溶接部分の受熱温度の影響について,廣畑委員より資料が提供されることになった.

(8) 今後のスケジュール
 次回の小委員会は,2014年1月21日(火),場所は土木学会で開催することになった.
 次回の調査WGは,名古屋で開催し,日時は小林委員と調整して決定することになった.
 次回の安全性および使用性判定WGは,2013年12月9日(月)14:00~,場所は土木学会にて開催することになった.
 次回の補修工法WGは,2013年12月19日(木)10:00~,場所は土木学会にて開催することになった.

以 上

(c)Japan Society of Civil Engineers