メインコンテンツに移動
土木学会 鋼構造委員会 火災を受けた鋼橋の診断補修技術に関する研究小委員会 土木学会 鋼構造委員会
火災を受けた鋼橋の診断補修技術に関する研究小委員会

メインメニュー

  • 委員会サイトホーム
  • 土木学会ホーム

メニュー

  • ホーム
  • 小委員会概要
  • 委員構成
  • 小委員会議事録
    • 第1回小委員会
    • 第2回小委員会
    • 第3回小委員会
    • 第4回小委員会
    • 第5回小委員会
    • 第6回小委員会
    • 第7回小委員会
    • 第8回小委員会
    • 第9回小委員会
    • 第10回小委員会

ユーザログイン

(共用パソコンではチェックを外してください)
  • パスワードの再発行

現在地

ホーム › 小委員会議事録

第9回小委員会 議事録

1. 日時および場所
日 時:2014 (平成26) 年1月21日(火) 14:00~17:30
場 所:公益社団法人土木学会 B会議室
 
2. 出席者
栗田章光顧問,越後 滋委員長,大山 理幹事長,浅野雄司幹事,今川雄亮幹事,
若林 大連絡幹事,有村健太郎委員,大城 温委員,亀尾順一郎委員,小林裕介委員,
加藤寛之委員,澁谷 敦委員,竹原和夫委員,中山太士委員,蔵治賢太郎委員,廣畑幹人委員
 (欠席:藤野和雄幹事,丹波寛夫委員,山野 修委員)
(出席:16名,欠席:3名)
 
3. 配付資料
資料9-1:第9回小委員会 議事次第(案)
資料9-2:第9回小委員会 出欠一覧表
資料9-3:第8回小委員会 議事録(案)
資料9-4:調査WG資料
資料9-5:安全性および使用性判定WG資料
資料9-6:補修工法WG資料
資料9-7:今後の活動方針
資料9-8:火災を受けた合成桁橋の耐力評価
 
4. 議事内容    
(1)          委員長挨拶
ž 昨年末に開催された3つのWGに出席した.その際,共通して小委員会の活動期間に関する質問が多く出されたが,これについては,後ほど,言及するとの報告がなされた.
ž 本日は,親委員会より若林連絡幹事が出席されている.親委員会からの要望についても,後ほど言及するとのコメントがなされた.
 
(2)          第8回小委員会議事録(案)確認 (資料9-3)
ž 大山幹事長より,第8回小委員会の議事録(案)について説明がなされた.(1)で「出版するガイドラインは,鋼・合成構造標準示方書[維持管理編]と用語の統一を図って欲しいとの依頼がなされた」との追記,(6)の「海外事例」を「海外のガイドライン」に修正してはとの意見が出された.
ž 大山幹事長より,上記2項目を修正した議事録を再度メールにて配布するとの案内がなされた.
 
(3)          調査WGより活動報告 (資料9-4)
中山WG長より,12月13日に開催したWGに関する説明がなされた.内容は以下のとおりである.
 
ž   調査方法を部材毎に整理する第1案と,時系列毎に整理する第2案を検討している.
ž   対応フローを決定する必要がある.
ž   調査WGでは,今後役割分担を決めて,報告書作成に向けて取り組んでいく.
 
 説明のあと,以下の質疑応答がなされた (Q:質問,A:回答,C:コメント)
Q:時系列毎に整理するとは? 
A:まずは目視で調査を行い,その後,実際の調査に移行する.
Q:時系列毎がわかりやすいのではないか?
A:目次を作成して,部材毎および時系列毎の両方でアプローチできればよいと考えている.
Q:対応フローの300℃については,取扱いを明確にしたい.
A:明らかに被災していないことと300℃以下を同義にする案はどうか.
Q:交通解放を早期に実現するためには,全ての部材を照査しなくてもよいのではないか.
A:損傷なしでも塗膜だけ被災し,多少の補修が必要なケースが想定される.
C:1つ1つの部材を全て確認しないと判定に進めないのは,交通解放まで多大な時間を要するのではないか.
C:予想以上に時間がかからないように,目視だけで交通解放できるようなフローとしてはどうか.
 
対応フローについては,他WGの報告後に再度議論することになった.
 
(4)               安全性および使用性判定WGより活動報告 (資料9-5)
亀尾WG長より,12月9日に開催されたWGに関する説明がなされた.内容は以下のとおりである.
 
ž   WG2の会合で,小委員会で作成した対応フローを見直す議論を行った.
ž   WG議事録および対応フローの改定案については,事前にWG1および WG3長に送付済であるが,緑色の文字については本日加筆している箇所である.
ž   WG2で提案した新しい対応フローについて,本日議論をお願いしたい.
 
(5)               補修工法WG より活動報告 (資料9-6)
澁谷WG長より,配布資料の説明がなされた.内容は以下のとおりである.
 
ž   資料9-6-2のフロー区分におけるアルファベットA~Fが,A3表のフロー区分に対応しており,現在作成中の被災度判定レベルA~Dとは異なる.
ž   今後補修事例集を充実させていくとの方針である.
 
(6)               対応フローについて
現行の対応フロー(資料9-5)に対する意見交換を行った.内容は以下のとおりである.
 
ž   対応フローに「明らかに被災していない」とあるが,その言葉に含みをもたせるのはどうか.そもそも「明らかに」の定義は何か?
ž   管理者側の立場からは,交通解放の判定にスピード感が要求される.
ž   STEP 1における「構造物の安全性」の判定後,例えば,簡易調査を設けるなどして,直ちに被災度レベルCの判定ができるルートを設けてはどうか.
ž   現場担当者には損傷の範囲に応じた目視調査の内容を示して挙げた方が良いのではないか.対応フローにはそれぞれの項目の説明を付与するものとする.
ž   実際の現場では一般的に以下のようなステップで作業が進むものと思われる.
①      目視による安全性調査 (対応フローの被災度レベルDかどうか)
②      目視+簡易調査 (対応フローの被災度レベルCかどうか)
③      詳細調査 (実質的に対応フローのどこに含まれるのか)
ž   被災度レベルCでは全体的ではなく,例えば,被災箇所周辺のみのような局所的に被災している場合が多いと考えられる.対象範囲について検討すべきではないか.
ž   鋼もしくはコンクリートのような材料的な判断の考えは含めるか.すなわち,鋼とコンクリートを判定時に分ける必要はあるか.
ž   被災度レベルBかCの判断は,変形量に依存するものと思われるが,BとCを分けるルールをどうするか.
ž   チェックリストやカルテのような調査項目と調査範囲を最初に与えていれば,調査の初動や判定がし易いのではないか.
ž   300℃かどうか不明な場合には無理に判定せずに,下流フローへ進む方が良いのではないか.
ž   判定において事例と組み合わせることができれば,説得力が出るのではないか.
ž   本ガイドラインの対象となるターゲットは,大きく分けて①初心者,②初動対応者もしくは管理者,③専門家の3レベルと思われる.判断する人は,土木系の大学卒業レベルを想定してはどうか.
ž   A3折込みでビジュアル的に訴えかける資料が1枚あればどうか.
 
以上のような議論の後,安全性および使用性判定WGにより対応フローの修正を行う.修正内容は以下のとおりである.
 
ž   これまでのSTEP 2をSTEP 3にし,STEP 2を新たに新設する.すなわち,現行のSTEP1, 2構成をSTEP1, 2, 3構成とする.
ž   STEP 1を目視調査として,被災度レベルA, Dの判定を行う.
ž   STEP 2を受熱温度調査として,被災度レベルCの判定を行う.
ž   STEP 3を被災度判定調査として,被災度レベルA, B, Cの判定を行う.
ž   被災度レベルDでは損傷はないため,補修事例は存在しないことになる.
 
(7)          今後の活動方針について(資料9-7)
越後委員長より,資料を用いて今後の活動方針に関する説明がなされた.内容および質疑応答結果は以下のとおりである.
 
ž   活動期間の見直しについて説明があり,概ね了承された.
ž   活動成果のまとめについて,対象範囲の再確認があった.特に,支承に関する機能整理を行うようなことはしない.
ž   成果物としての検討内容について,色見本帳の可搬式カード媒体を付録にする提案も出ているが難しいのではないか.
ž   色見本帳を作成する場合は,判断材料として用いるために高温~低温までのグラデーションが全て必要になると思われる.
 
成果物としての検討事項(色見本帳の付録,鋼構造物のリダンダンシーに関する検討小委員会とのコラボレーション,FE解析事例の提示,限界状態設計法の考え方の例示)については,次回小委員会で再審議することになった.
 
(8)          火災を受けた耐力評価について(資料9-8)
大山幹事長より資料を用いて火災を受けた耐力評価に関する説明がなされた.内容および質疑応答結果は以下のとおりである.
 
ž   耐力評価のタイミングは,火災を受けた後である.
ž   今回は単純桁であるが,連続桁における中間支点の検討も必要になるのではないか.
ž   降伏強度の低下のみで論じるのは難しいのではないか.
ž   RF(Rating Factor)の計算については,参考資料とするのが望ましいのではないか.
ž   RFによる判定結果とその評価を提示するのは難しいのではないか.
ž   実際には設計計算書を引用するのではないか.
ž   ここから補修事例を提示してあげると,読者によっても都合がよいと思われる.
 
(9)          今後のスケジュール
ž   次回の小委員会は,2014年4月18日(金),場所は,大阪で開催することになった.
 
以 上

(c)Japan Society of Civil Engineers