2026年9月30日(水)に日経BP主催「ドボク模型グランプリ2026 ~学生プレゼンバトル全国大会~」の本選が、東京・有楽町の東京国際フォーラム(「日経クロステックNEXT 東京 2026」会場内)にて開催されました。
土木広報センターにて大会の様子を取材させていただきましたので、ご報告いたします。
本大会は、高校生や大学生、高等専門学校生、専門学校生、大学院生が、100円ショップやホームセンターで購入できる身近な材料を用いて制作したドボク模型を駆使し、インフラの魅力や施工・力学の難しさを「いかに分かりやすく伝えるか」を競い合う大会です。
2026年の模型テーマは「防災・強靱化」。地震・津波、風水害、土砂災害、インフラの老朽化など、日本が抱えるさまざまな課題を題材に、現象が発生するメカニズムや対策の効果を一般の方にも分かりやすく伝える模型が並びました。
審査では、模型の完成度だけでなく、題材選びの着眼点やプレゼンテーションなどの「伝える力」も評価の対象となります。会場では、学生たちが来場者に向けて熱心に模型を動かしながら説明する様子が見られました。
お菓子を用いて舗装の構造を表現した作品や、ビーズやビー玉によって土石流の流下と砂防堰堤の効果を再現した作品など、自由な発想によるユニークな模型が数多く出展されました。模型を通じて複雑な現象を分かりやすく伝えようとする工夫が随所に見られ、来場者の注目を集めていました。
審査の結果、グランプリに輝いた「ボクトドボク(鹿児島工業高等専門学校)」は、受賞後の個別インタビューで、受賞の喜びや作品に込めた思いについて次のように語りました。
もともと模型が好きで、今回の大会をきっかけに土木の勉強を始めました。普段は機械工学を専攻しているため土木の知識はほとんどなく、基礎から少しずつ学び始めたのですが、正直なところ全部が難しかったです。
所属する模型部の顧問の先生からも土木に関するご指導をいただいたものの、準備期間の勉強時間も足りず、会場にいる他の参加者の皆さんと比べると知識の面では到底及ばないと痛感していました。そのため「専門性」ではなく「分かりやすさ」で、土木のチカラや面白さを伝えようと考えました。
今回、水害をテーマに選んだのは、近年多発する水害の理由やその対策に関心を持ったからです。模型製作を通して、ニュースで報じられる被災地だけでなく、水害が起きていない地域もまた、土木によって見えないところで守られているということに気づかされました。
専門知識が十分でなくても土木のチカラを伝えられたのではないかと思っています。
■開催日時 2026年9月30日(水)11:30~17:00
■会場 東京国際フォーラム ホールE
■主催 日経BP(日経コンストラクション)
■後援 国土交通省、土木学会、日本建設業連合会
■協賛社 清水建設株式会社、西松建設株式会社、パシフィックコンサルタンツ株式会社、三井共同建設コンサルタント株式会社
■地方協賛社 旭建設株式会社、カナツ技建工業株式会社、常陽建設株式会社、株式会社新庄砕石工業所、株式会社相愛、株式会社第一コンサルタンツ、株式会社丸本組、株式会社溝田設計事務所
■審査員長・審査員(五十音順)
審査員長 松永 昭吾 横浜国立大学元気なインフラ研究所所長
審査員 右衛門/おぎのゆか 模型&JOY プロモデラー
審査員 小田 洋明 清水建設営業総本部土木営業本部執行役員
審査員 真田 純子 東京科学大学環境・社会理工学院教授
審査員 坪井 広美 西松建設執行役員技術戦略室室長
審査員 東 香織 KSK代表取締役
審査員 平川 了治 パシフィックコンサルタンツ技師長
審査員 藤井 俊逸 藤井基礎設計事務所代表取締役社長
審査員 三橋 さゆり 日本建設情報総合センター理事