委員会名:インフラメンテナンス総合委員会、新技術適用推進小委員会
タイトル:社会インフラメンテナンスに関わる新技術の開発と活用拡大を考える - 取組みと提言-
・主題
社会インフラの崩壊に伴う重大リスクの顕在化や維持管理費の増大が社会問題化して久しい。厳しい財政状況の下、予防保全による事故防止、ライフサイクルコストの最小化を実現するためには、新しい技術の開発とそれを活用する社会制度が不可欠であるが、多くの有用な技術開発成果が実用段階にきているにもかかわらず新技術の社会実装が不十分な現状にあることが危惧される。このような認識から、インフラメンテナンス総合委員会・新技術適用推進小委員会では、新技術適用推進のための制度構築とその基幹となる、性能規定に基づく発注仕様制度の具現化方策を提言した。本討論会では、この提言を基に、新技術開発とその技術開発成果の活用拡大方策を議論する。
・ 座長:藤野 陽三 (城西大学学長、東京大学・横浜国立大学名誉教授)
プログラム概要・パネルディスカッション
(1) 基調講演:インフラメンテナンス分野の新技術適用推進に関する提言(20分) 田﨑 忠行(新技術適用推進小委員会委員長)
(2) 報告;技術開発の継続に資する課題解決と実装に向けた戦略(10分) 若原 敏裕(大崎総合研究所)
(3) 話題提供(40分 【1】~【8】 各5分)
【1】インフラ維持管理分野における新技術普及のための開発課題:錦野 将元(量子科学技術研究開発機構)
【2】 土木分野における開発技術普及の課題:加藤 直也(株式会社デンソー)
【3】 新技術の普及に向けた方針・開発行為のサステナブル化:野田 徹(新技術適用推進小委員会副委員長)
【4】 道路分野における新技術導入促進の取組みについて:森下 博之(国土交通省)
【5】 地域の大学を基点とした地域実装に向けて:黒田 保(鳥取大学)
【6】 鳥取県におけるインフラ維持管理への新技術導入の取組み:藤井 優(鳥取県)
【7】 インフラメンテナンス効率化に向けた自治体との協働の取組み:鎌田 貢(東北大学)
【8】 山形県における道路橋データベースシステムの運用と利活用:吉田 博之(山形県)
(4)パネルディスカッション(40分):
・提言、開発者からの課題提起、国・地域の取組みに加え、高度成長期に大量整備された、高速道路ネットワークの急速な老朽化に対する技術開発等に関する討論を行い、藤野座長が「持続可能なインフラを支える新技術の活用拡大」を総括する。
・パネリスト;土橋 浩(首都高速道路技術センター)、新田 恭士(国土交通省)、本間 淳史(NEXCO東日本)の各氏が新たに参加予定