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論説委員 浅見 真理 国立保健医療科学院 生活環境研究部
1992年の国連リオ宣言では、科学的確実性が低くても、不可逆的な環境悪化防止のためには費用対効果の大きい対策を実施する必要性が指摘された。当時よりもリスク、安全率の考え方が広まり、損害をさけるため、これまでの延長線上だけでない地球規模で社会の枠組みを変える予防的アプローチの必要性を指摘する。 これは、地球温暖化対策などで、科学的な不確実性を口実に対策を拒否または遅らせる動きの牽制とする意味合いもある。(2015年2月確認)
(2021年7月版)
第170回論説・オピニオン(1) リスク、安全率、そして予防的アプローチ
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