土木学会安全問題研究委員会(委員長:香川大学・白木 渡)では、定期的に安全問題討論会を開催して、学会内外から広く参加者を募り、安全問題に関して自由に意見交換できる場を提供して参りました。近年のわが国では、安全環境の不備(不安全な状態や行動)が主因のひとつと思われる事故・災害が散発しており、日本の企業・組織の安全に対する意識があらためて問われているところであります。安全意識の向上を阻害している背景には、時間的・精神的な余裕のなさがあり、この状況に至る原因として長時間労働やストレス等、主として働く環境に問題があると考えられます。建設業界では働き方改革の一環として、ICTの活用や機械化・ロボット化により、施工手順の最適化、工期短縮、労力削減、作業環境の改善等が進められています。
そこで安全問題研究委員会では、組織の危機管理と安全意識の向上に関する情報を共有し議論をする場として「組織の危機管理と安全意識の向上」を総合テーマとして特集を組み、テーマ論文を募集します。また、一般論文として、工事安全、労働安全、事業継続計画(BCP)、地域継続計画(DCP)、危機管理、安全教育、防災教育、災害時対応、レジリエンスなど、安全問題に関する幅広いテーマについての論文投稿も歓迎します。
つきましては、下記要領で討論会の実施ならびに論文募集を致します。会員・非会員を問わず安全問題に取り組んでおられる皆様からの積極的なご応募をお願い致します。本年度からはA論文(査読を実施)とB論文(査読を実施しない)の2種類の論文を募集することと致します。なお、A論文としてご投稿いただいた論文は、土木学会論文集の査読基準に基づいて採否を決定させていただきます。採択された論文は、土木学会論文集F6の特集号(2019年1月発行予定)に掲載させて頂きます。論文掲載には土木学会論文集の規定に従って掲載料が必要です。一方、B論文としてご投稿いただいた論文は、討論会当日の資料集への掲載のみとなり、掲載料として10,000円が必要です。A論文、B論文ともに11月28日(水)に開催する「安全問題討論会’18」で発表していただきます。
1.開催日: 2018年11月28日(水)
2.会 場: 土木学会講堂及びEF会議室
3.内 容: テーマ論文・一般論文の発表
4.論文募集の詳細
(1)論文内容:
Ⅰ.テーマ論文:「組織の危機管理と安全意識の向上」に関する論文や報告
建設安全問題、労働安全、ヒューマンエラー、事故事例分析、危機管理、ICTの利活用、その他
Ⅱ.一般論文:
事業継続計画(BCP)、地域継続計画(DCP)、防災教育、災害時対応、レジリエンス、その他安全問題に関する論文
(2)応募方法:A4用紙1枚に、「土木学会安全問題討論会’18論文」と明記の上、
①論文題目、②論文区分(テーマ論文or一般論文)、③論文種別(A論文orB論文)④著者名、⑤所属、⑥論文概要(400字程度)、⑦連絡先(発表者)氏名・住所・電話・FAX・E-mail、を記入の上、E-mailにて、応募期限までに申込先宛にお申し込み下さい。
A論文:査読を実施する、論文集F6の特集号として掲載、原稿書式は(5)参照、掲載料は(7)参照
B論文:査読を実施しない、資料集に掲載、原稿書式は(5)参照、掲載料は(7)参照
(3)申込先:土木学会安全問題研究委員会(担当:研究事業課 杉岡清博)
TEL:03-3355-3559/FAX:03-5379-0125/E-mail: sugioka@jsce.or.jp
(4)応募期限:2018年5月11日(金)17:00必着
(5)原稿書式:
A論文はA4用紙、6頁以上でまとめて下さい。B論文は4頁以上6頁以内でまとめて下さい。(ただし、最終ページの英語概要等は不要です。)
(書式はホームページ http://committees.jsce.or.jp/jjsce/pform から入手可能)
(6)原稿提出期限:2018年7月6日(金)17:00必着
(7)論文掲載料:
A論文:土木学会論文集投稿要項に記された掲載料が必要です。
詳細は、http://committees.jsce.or.jp/jjsce/system/files/JSCEJournalGuide20160707.pdf%20.pdfをご確認下さい。
B論文:資料集への掲載料として10,000円が必要です。
(8)問合せ先:安全問題討論会実行小委員長 広兼道幸(関西大学、hirokane@res.kutc.kansai-u.ac.jp)