~手掛かりは100年前の図面のみ「繋げる~赤い鉄橋を蘇らせた工事の記録~」~
この度、新たな土木技術映像が土木図書館に登録されました。
ご視聴等のお問い合わせは土木図書館にて承ります。
また同作品は、土木学会土木技術映像委員会での映像選定審査において土木技術選定映像に選定されました。今後イブニングシアター等各種上映会にて上映予定です。
作品名:「繋げる~赤い鉄橋を蘇らせた工事の記録~」
製作:令和4年8月
企画:東急建設株式会社 製作/上田ケーブルテレビジョン
概要:
上田電鉄別所線の千曲川橋梁は大正13年に建設されました。かつて青木村や真田町・丸子町など5線を結んでいた上田電鉄も今では唯一別所線だけが残り、一時は廃線の話もあった路線ですが地域からの応援もあり通勤や通学、観光の足として愛されてきました。
2019年10月東日本、台風19号の被害を受けその千曲川橋梁が落橋。災害を受け廃線となる地方鉄道も存在する中、上田電鉄別所線は地域の熱い期待と応援、各所の支援を受け復旧が決定しました。
この映画は532日の月日をかけ、鉄橋を蘇らせた工事の記録です。一般的な工事は事前に検討・計画・設計を十分に行うのに対し、今回手元にある資料は約100年前の設計図のみだったため、社内でチームを組んで組織力を生かし、最新のデジタル技術である3Dレーザースキャナー 、3Dcadスケッチアップ、360°カメラなどを活用して工事が行われました。
早期復旧に向け、取り組んだ土木技術者の活躍、デジタル技術の活用の様子、設計・計画を含めた建設技術者の仕事や、インフラ建設に携わり技術力やマネジメント力を発揮する建設の仕事についての想いも表現されています。
※本作品は土木図書館にて貸出できます。お問い合わせは公益社団法人土木学会図書館まで。
TEL 03-3355-3596