土木学会誌の「国際センターだより」のページでは、土木学会の国際活動の一端を紹介しています。国際センターが毎月発行している「国際センター通信」と合わせて是非ご一読ください。
■Workshop 日本-オランダ 「気候適応とレジリエンスへの取組」を開催
2019年10月31日(木)に(公社)土木学会とオランダ大使館の共催にて「ワークショップ:気候適応とレジリエンスへの取組」を開催した。
本ワークショップは、10月29,30日に開催されたデルタ・コーリション閣僚会合のサイド・イベントとして、両国産官学の有識者が集まり知見を共有し、同時に今後の情報交換・技術交流の促進、そして都市沿岸防災・減災分野における共同研究へつなぐことを目的に企画された。
本ワークショップは二部構成を取り、冒頭にパール・ズウェトスロート氏(オランダ王国大使館経済部参事官)から開会挨拶をいただき、続いて田中 仁教授((公社)土木学会 国際センター長)、天野 雄介理事((独)国際協力機構)、ロバート・モレー氏(オランダ インフラストラクチャー・水管理省)から基調講演が行われた。
第二部は、モレー氏の司会進行によるパネルディスカッションとなった。キム・ファン氏(ニューヴァール デルタ・アライアンス)、山田 朋人准教授(北海道大学大学院工学研究院)、本郷 尚氏(三井物産戦略研究所)をパネリストに迎え、両国の学術研究や現場の取組み事例を説明いただき、その後、オープンフロアの意見交換が行われた。ワークショップ終了後、会場をオランダ王国大使公邸に移し、ネットワーキングレセプションが行われた。講演者と聴講者が、ワークショップで終えることのができなかった議論を続けている姿が印象的であった。
(講演内容については行事HP(http://committees.jsce.or.jp/kokusai/node/151)をご参照ください)
基調講演を行う田中国際センター長
■第3回 技術基準の国際化セミナーを開催
2019年12月17日(火)、土木会館講堂にて「第3回 技術基準の国際化セミナー:道路分野における技術基準の国際展開について ~ミャンマー国の事例~」を国際センター・プロジェクトグループ主催により開催された。総参加者数90名に上り、当テーマへの関心の高さがうかがえたる。
本セミナー第1部にて、鈴木 彰一氏(国土交通省 道路局)より「道路分野の海外展開戦略」を説明いただいた。第2部では、JIP、(公社)日本道路協会、JICA 東京センターより、「ミャンマーでの舗装技術基準の展開事例」を紹介いただいた。2012年よりスタートしたミャンマー国における日本の簡易舗装技術の適用、マニュアルの普及、具体的な取り組み、そして現地の反応を含めた興味深い内容であった。
今回、企画段階から協力いただいたNPO法人 国際インフラパートナーズ(JIP)、(独)国際協力機構(JICA) 東京センターに深く感謝を申し上げる。
発表の詳しい内容について、国際センター通信、または本セミナーHP
(http://committees.jsce.or.jp/kokusai/node/154)をご覧いただきたい。
終日、会場はほぼ満席であった。
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