論説委員 井上 昭生 (株)大林組
建設業での生産性向上ツールの一つにデジタルツインがあり、同業界に携わる者がそれぞれの立場で新たな取組みが始めている。本論説では、元請の立場で、様々なデータを利活用した施工計画の最適化や、現場作業の自動・自律化による省人化への取組みを俯瞰的に紹介し、現状の課題、将来像について私見を述べる。 (2023年11月版) 第198回論説・オピニオン(1) インフラ建設DXに想うこと
建設業では「生産性」といえば「産出量」が良く分からないので分子は固定しますという論調を本当によく見かけるが、分子を「付加価値(売上-原価)」とするならば、分子が変動するものだということがわかる。つまりは分母の時間短縮しても、原価が上昇すれば分子は減少し「生産性」は下がるということが起こりうる。 これが分かっていなければ、世に一般に言われる日本や建設業の「生産性(付加価値労働生産性)」が低いということも理解できていないということであるし、その認識では「生産性」を上げるということは非常に困難であると思われる。 でも、この話、技術者の問題というよりは経営者の問題なので、ここで議論すべきは悩み所ですが、「生産性」のもう少し詳しい話は意見交換広場にて載せているので興味のある方はご参考に。
意見交換広場:表題「建設業における生産性の定義が間違っていると思う件について」 jsce.jp/pro/node/8362
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Re: 第198回論説・オピニオン(1) インフラ建設DXに想うこと
投稿者:こう 投稿日時:月, 2023-11-27 10:09建設業では「生産性」といえば「産出量」が良く分からないので分子は固定しますという論調を本当によく見かけるが、分子を「付加価値(売上-原価)」とするならば、分子が変動するものだということがわかる。つまりは分母の時間短縮しても、原価が上昇すれば分子は減少し「生産性」は下がるということが起こりうる。 これが分かっていなければ、世に一般に言われる日本や建設業の「生産性(付加価値労働生産性)」が低いということも理解できていないということであるし、その認識では「生産性」を上げるということは非常に困難であると思われる。 でも、この話、技術者の問題というよりは経営者の問題なので、ここで議論すべきは悩み所ですが、「生産性」のもう少し詳しい話は意見交換広場にて載せているので興味のある方はご参考に。
意見交換広場:表題「建設業における生産性の定義が間違っていると思う件について」 jsce.jp/pro/node/8362