「国際センターだより」では、土木学会の国際活動の一端を紹介しています。国際センターが毎月発行している「国際センター通信」と合わせて是非ご一読ください。
■第5回 留学生向け現場見学会(京都)を開催!
国際センター・留学生グループは、日本で学ぶ留学生を対象に日本の最先端の土木技術を知ってもらうことを目的に留学生向け現場見学会を開催している。
これまで関西圏では、2014年度から隔年で現場見学会を開催していた。今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により開催が危ぶまれたが、緊急事態宣言の解除など、明るい兆しが見えたことから、2021年11月12日に第5回となる現場見学会を実施した。
本年の現場見学会では、NEXCO西日本(株)の協力を得て、新名神高速道路の大津-城陽区間におけるトンネルおよび高架橋の現場を見学した。関西圏の4大学 (京都大学、大阪大学、神戸大学、関西大学) から計10名の留学生が参加した。
参加した留学生は実際のトンネル工事や高架橋の建設を目のあたりにし、積極的に質問や写真撮影を行う姿が印象的であった。なお、本見学の様子について、土木学会tv(https://youtu.be/oC7TLdR_7YY)にアップしている。ぜひご覧いただきたい。
■第9回 留学生向け企業説明会(オンライン)を開催!
国際センター・留学生グループは、留学生を対象とした企業説明会を毎年開催している。第9回となる今回は2022年12月11日(土)に国際センター・外国人技術者ワーキンググループ、コンサルタント委員会 グローバルシビルエンジニア研究小委員会と共催で開催した。今年も新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、オンライン形式での開催を行った。当日は全国の各大学から留学生80名が参加し、オンラインのため、今年も地方からの留学生も参加が可能であった。
企業説明会は2部構成の形をとり、第1部では党紀准教授(留学生グループリーダー、埼玉大学)の開会挨拶ののち、日本企業に就職した元留学生のJaehong Hwang氏((株)大林組)、Jonathan Gonzalez氏(大日本コンサルタント(株))より、それぞれゼネコン・コンサルタントの立場から就職活動の経験など元留学生の先輩の視点から貴重なご講演をいただいた。
第2部 企業・先輩セッションでは参加企業16社主催による1コマ20分のWeb形式による「企業セッション」および日本企業に就職した元留学生による「先輩セッション」が設けられた。参加留学生は各時間帯に興味があるWebセッションへ参加した。
企業セッションでは企業の業務内容、海外プロジェクト紹介、採用情報などの紹介が行われ、留学生は興味のある企業セッションを多数聴講したようであった。先輩セッションでは日本での就職活動において、どのような準備を行い、必要なスキルを身につけたのか、日本で働く上での挑戦や今後の目標をお話いただき、和やかな雰囲気の中、先輩、後輩の立場を越えて意見交換をする姿が見られた。
本行事は引き続きも日本の土木企業の情報提供を行うとともに、企業に勤める元留学生による先輩から、就職やキャリアパスの考え方について情報提供をいただき、魅力ある機会としていきたい。
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