「国際センターだより」では、土木学会の国際活動の一端を紹介しています。国際センターが毎月発行している「国際センター通信」と合わせて是非ご一読ください。
■初の日越大学との国際ジョインセミナーです!
当会のベトナム交流を考える時に、ベトナム分会と国際交流・ベトナムグループ、そのメンバーと現地の技術者が協力して開設した2つの交流拠点: Center for Vietnamese-Japanese Civil Engineers Collaboration (CJV、ハノイ建設大学内)とVietnam-Japan Civil Engineering Collaboration Promotion Center (VJCE、ホーチミン市工科大学内)は欠かせない。ここで両国の研究者と技術者は、意見交換、勉強会、元日本留学生懇親会、また現地の日系企業を含む建設業界と情報交換を行っている。さらに日越大学(2014年 開校)との交流にも努めている。
この度、国際センターは日越大学と初めてジョイントセミナー“International Joint Seminar on Advances in Civil Engineering”を開催した(12月4日(土))。まず10月後半に日越大学 社会基盤プログラムのディレクターNgueyn Dinh Duc教授から日越合同セミナーを月末に行いたいとの提案がなされ、大学関係者、特に日本側関係者が猛スピードで準備に取り掛かった。大学側の要望である土木分野を網羅するセミナーに応えるべく、長期的な筋立てと実現可能なスケジュールを考え、プログラムや講師他詳細を組み立てていった。国際センターは、AI技術関連の話題提供が欲しいとの依頼を受け、急ぎ講師を探した。ここで当センターの豊かな人材をありがたく思う。AIやIoTの研究を続ける全 邦釘准教授(東京大学)と党 紀准教授(埼玉大学)が快くお引き受けくださり、ホッと一息である。全准教授と党准教授は今年9月の全国大会で実施した国際サマーシンポジウムと若手手技術者ワークショップにも協力くださっている。加えて、そのワークショップの基調講演として、全准教授に、土木へのAI技術の導入をテーマにした基調講演を行っていただいたばかりである。
ジョイントセミナー当日は、Ngueyn Dinh Duc教授の司会で進行され、全准教授と党准教授を含む計5名の研究者が、鋼構造、AIやIOT技術、3D印刷技術の応用、機会学習のアルゴリズム等先端技術の研究発表を行ったな。短時間で準備された本セミナーの内容の濃さには感心するばかりある。
日越大学の関係者のフットワークと企画力に感心しつつ、ご尽力に感謝申し上げる。これでまた日越交流の一歩前進である。
日越大学Ngueyn Dinh Duc教授とオーガナイザーたち
国際センターだよりバックナンバー
添付 | サイズ |
---|---|
セミナーフライヤー.jpg | 401.76 KB |
日越大学Ngueyn Dinh Duc教授とオーガナイザーたち.jpg | 160.65 KB |