土木学会誌の「国際センターだより」のページでは、土木学会の国際活動の一端を紹介しています。国際センターが毎月発行している「国際センター通信」と合わせて是非ご一読ください。
■国際若手技術者ワークショップの紹介
国際センター・留学生グループは土木学会全国大会の開催に合わせて2013年から毎年、留学生・若手技術者を対象とした「国際若手技術者ワークショップ」を実施している。過去に実施したワークショップでは、技術イノベーションや防災・減災など、その時々の土木業界の最新動向を踏まえたテーマ設定をし、国内外から集まる参加者が活発に意見を交わしている。例えば、開削トンネル工法をテーマに新工法の検討や、巨大地震発生1週間後の被災した市の市長の立場から対応方針を検討するロールプレイ型ワークショップを開催している(過去のワークショップ報告http://committees.jsce.or.jp/kokusai11/)。
今年のワークショップは、「Utilization of AI in Civil Engineeringfor Future Society(未来社会のための土木分野AI活用ワークショップ)」と題し、将来の土木分野におけるAI技術の活用に焦点をあてる。AI技術によるインフラ整備、維持管理等を研究しておられる全 邦釘特任准教授(東京大学)を講師に招き、AI技術の概要から最新の活用例などを紹介いただく。
参加者は、AI技術の基礎を理解した上で、AI技術の可能性とこれから起こりうる課題を想定し、新たなAI活用法と課題解
決策を提案する。
土木分野に身を置こうと考える若手技術者にとって、第一線で活躍する研究者の研究や考え方に触れ、異なる言語や文化を持つ同志と意見交換する本ワークショップは、ユニークな経験となるだろう。留学生、そして日本の若手技術者の参加を大いに歓迎する。今後の開催情報については国際センターホームページをご参照ください。
発表にむけて内容をまとめる参加者(2019年度ワークショップ)
■海外プロジェクトアーカイブス新規プロジェクト掲載
国際センター・アーカイブスワーキンググループは、2014年土木学会創立100周記念事業として着手した、土木分野の優れODA事業を記録する「The International Infrastructure Archives」を継続している。本年3月末に、新たなプロジェクトを1編追加し、土木学会英語版ホームページ公開している。
今回、新たに追加したプロジェクトは、「ジャカルタ漁港開発」である。解説について、約40年にわたり開発コンサルタントとして当該プロジェクトに携わる折下 定夫氏((株)オリエンタルコンサルタンツグローバル)に執筆いただいた。
ぜひ土木学会の英語版ホームページの「Publication」から「Project Archives」にアクセスいただき、ご一読ください(http://www.jsce.or.jp/e/archive/)。
新たに追加された「ジャカルタ漁港」プロジェクト
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