わたしたちの暮らしを支えるインフラ(社会基盤)は、先人が長い時間と多くの費用、そして努力を重ね、現在まで蓄積してきたものです。私たちはその恩恵の上で日々暮らすことができています。このインフラは今、どのような状況にあるのでしょうか? 本書は、高速道路や新幹線などの「国土を支えるインフラ」と、公園や公共交通、上下水道といった「暮らしを支えるインフラ」について、その充実度をさまざまな資料に基づいて整理し、海外との相対比較などを通じた「体力診断」としてまとめたものです。本書を通じ、多くの方に日本のインフラの現状(=体力)を知っていただくとともに、「わたしたちのインフラ」をより「自分ごと」として感じていただくきっかけになりましたら幸いです。
本書は、2020年~2023年にかけて発行したレポート「日本インフラの体力診断」の内容を再構成し、一冊の書籍にまとめたものです。巻末には、体力診断を実施した12分野に関連する出来事をまとめた「戦後インフラ年表」を追加しました。
はじめに
総説:なぜ体力診断なのか?
Ⅰ.国土を支えるインフラ
安全な暮らしを守る、治水インフラ
生産・流通・消費の輸送を支える、高速道路
大量、高速輸送の先駆者、新幹線
物流の根幹を担う、コンテナ港湾
資源輸送を支える、バルク港湾
長距離輸送の要、空港と航空網
Ⅱ.暮らしを支えるインフラ
最も重要な基盤、水インフラ
現代に欠かせない、下水道インフラ
暮らしに潤いを与える、公園緑地
街路空間の質的水準
大都市における都市鉄道
地域の足である公共交通サービス
編集後記-総括に代えて
資料編
戦後インフラ年表
定価 2,000円+税
監修 家田 仁 / 編 塚田 幸広・中島 敬介
著 土木学会 日本インフラの体力診断小委員会
発行年月 2025/4
A5判288ページ
ISBN 978-4-8106-1125-0
土木学会会員の方は、刊行物販売ページより割引価格(1,800円+税)で購入いただけます。
以下のリンクから、ご注文ください。
https://www.jsce.or.jp/publication/detail/detail.asp?id=3455
本書は、日本インフラの実力診断の三要素「体力」「能力」「健康診断」のうち、「体力」について診断・評価を行った結果を取りまとめています。
「能力」については、2022年12月に「日本インフラの技(わざ)-原点と未来-」で、ご確認ください。
「健康診断」は、土木学会インフラメンテナンスポータルサイトから、ご確認いただけます。