地震工学委員会・耐震基準小委員会
被害分析WG 活動報告書および補足資料
2024年5月
土木学会地震工学委員会
耐震基準小委員会
被害分析WG
被害分析WGは、過去の地震を含む構造物被害について、現在の耐震技術・知識・知見を踏まえた被害分析を行うため、2017年に地震工学委員会耐震基準小委員会に設置された。危機耐性は2011年東北地方太平洋沖地震を契機に提案された新しい概念であり、その考え方、また対策について各所で議論されているところであるが、危機耐性は耐震設計における安全性照査を超える事象に対する配慮であることを考えると、被害を受けた構造物を改めて分析し、危機耐性的配慮やその効果を読み取ることが有効である。本WGでは、危機耐性の観点から過去の構造物被害を分析することで、危機耐性を耐震設計法に組み込むための基礎資料を整理することを目標とした。 本WGは実質2020年までの活動であったが、その活動報告のため、2022年まで活動が延長されていたものの、報告をまとめるに至らなかった。本報告は、2020年までのWG活動に加え、WG長の責任のもと、2024年の地震被害による事例を追加し、また補足資料を加えて整理したものである。以下に、WG活動と補足資料の位置づけを示す。
1章 過去の地震における落橋の分析
2016年熊本地震までの被害橋梁の抽出はWG活動として実施。シナリオの分析等は補足資料として追加。
2章 落橋を防止する対策
基本WG活動によるものであるが、2024年能登半島地震を踏まえた追記は補足資料。
3章 耐震性能を考慮した構造デザイン思想
WG活動によるもの。
4章 鈍感性の観点による落橋防止対策の整理
WG活動によるものに図4,図7を追加。
5章 落橋防止対策のその先へ(性能と機能との関連)
補足資料として追加。
参考資料
補足資料として追加。
2024年5月
耐震基準小委員会 被害分析WG主査
高橋良和
添付 | サイズ |
---|---|
被害分析WG活動報告書rev.pdf | 3.69 MB |