論説委員 家田 仁 東京大学 大学院工学系研究科 社会基盤学専攻
諸外国に比較してわが国の技術系実務界における「博士」は量的にも位置づけ上も決して重いものとはなっていない。しかし、今後の国際競争力の強化を考えると、状況を大幅に改善することが必要である。多くの技術分野の中でも土木分野では特に改善の余地が大きい。そのためには終身雇用時代の企業体質からの脱皮を図るとともに、大学においても博士課程教育のスコープの拡大が不可欠である。また、大学と産業界が協力して新時代の博士課程教育プログラムの開発を行うことも重要である。
(2011年8月版)
第51回論説(1) 国際競争下の土木業界: 大学の博士課程教育をどう考えるか?
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