Tweet
論説委員会幹事長 小林 孝一 岐阜大学
2024年はジョゼフ・アスプディンによるポルトランドセメントの製造に関する特許が成立してちょうど200年目の節目にあたる。 2050年のカーボンニュートラルの達成に向けて、セメント由来のCO2排出量の削減が求められているところであるが、これに取って代わる材料の登場は考えにくく、これからも我々の暮らしを支え続けるであろう。 (2024年3月版) 第202回論説・オピニオン(2) ポルトランドセメントの200年とこれから
主として土木建築用のコンクリート・モルタルの結合材の主原料であるこの無機質の粉末は、水を加えて型に流し込んだり塗り込んだりすることにより、その水和作用により時間の経過とともに硬化する非常に便利な材料である。道路の舗装も先ずセメントコンクリト舗装から始まったらしい。しかし、主原料の石灰石は無尽蔵で未来永劫に産されるとは限らないと思う。石灰石の産地はカルスト地形と呼ばれ、石灰石が雨水に溶食されて鍾乳洞や独特な地形が形づくられ観光地になっている所も多い。環境対策をしながら限りあるこの資源を大切に、目的に合う所要の使い方をしなくては自然にも失礼であると思う。
コメント
Re: 第202回論説・オピニオン(2) ポルトランドセメントの200年とこれから
投稿者:新留正道 投稿日時:土, 2024-04-06 14:47主として土木建築用のコンクリート・モルタルの結合材の主原料であるこの無機質の粉末は、水を加えて型に流し込んだり塗り込んだりすることにより、その水和作用により時間の経過とともに硬化する非常に便利な材料である。道路の舗装も先ずセメントコンクリト舗装から始まったらしい。しかし、主原料の石灰石は無尽蔵で未来永劫に産されるとは限らないと思う。石灰石の産地はカルスト地形と呼ばれ、石灰石が雨水に溶食されて鍾乳洞や独特な地形が形づくられ観光地になっている所も多い。環境対策をしながら限りあるこの資源を大切に、目的に合う所要の使い方をしなくては自然にも失礼であると思う。