説明 経済活動のグローバル化の進展に伴い、国際的に通用する高い専門能力を持つ技術者を養成し確保していくため、技術者教育や資格の国際的同等性の確保に向けた仕組みづくりが急速に進んでいます。
技術者教育については、1999年に設立されたJABEE(日本技術者教育認定機構)による高等教育機関の技術者教育プログラムの審査・認定が進んでいます。土木分野や環境工学分野では、土木学会が審査を受託し、既に試行を経て、本格的な審査・認定の段階に入っています。なお、JABEEは、2005年6月には日本を代表する技術者教育認定機関としてワシントン・アコード(WA)への正式加盟が承認されました。これにより、JABEE認定プログラムの国際的同等性も担保されることになりました。
一方、技術者資格については、2000年に技術士法が改正され、基本的に第一次試験を必須とし、資格取得後の継続教育を責務とするなど、国際的同等性確保に向けた制度改善が行われました。そして、2001年にはAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の枠組みの中でAPECエンジニアが誕生しました。
土木学会の定款改正以降の社会の展開は、JABEEの設立や技術士法の改正等に見られるように、土木学会の先見性を証明する結果となっています。