平成24年7月10日
公益社団法人土木学会
このたび、タイ政府は、チャオプラヤ川等の河川を対象とした治水対策の概念設計提案を対象とした国際コンペ(以下、「国際コンペ」)を実施することを発表しました。
今回の国際コンペでは、ダム・放水路等のハード施策から、土地利用、河川管理、治水対策組織強化といったソフト施策に至るまでの幅広いパッケージの提案が求められており、そのような施策の概念設計を約3ヶ月の短期間(※1)で行うこととされています。日本から国際コンペに参加し概念設計を実施する者(以下、「概念設計実施者」)を早急に形成し、産学官が協力してより良い概念設計ができるようにすることを目指して、以下の通り概念設計実施候補者等の募集を行います。
(※1)7月6日(金)TOR概要説明会におけるタイ科学技術大臣の発言に基づく
土木学会では、国土交通省及び関係省庁と連携して、国際コンペに対して、概念設計実施候補者の募集、評価及び概念設計実施者に対する技術的支援を実施します。概念設計実施者ができるだけ高いパフォーマンスを発揮できるようにするため、複数の応募があった場合には、各候補者の評価を通じて概念設計実施者を1つに絞り、技術的支援を実施する予定です。
国際コンペへの概念設計実施者としての参加を希望する者(概念設計実施候補者)は以下の区分1により、概念設計又はその後の設計・施工を実施するにあたり有効ではないかと考える技術や資機材を保有し国際コンペに協力する用意がある者(要素技術等協力者)は区分2により、応募書類の提出をお願いします。
なお、概念設計実施候補者としては、国際コンペに対応した概念設計のうちの主要部分の検討をカバーできる企業・団体、JV又はコンソーシアム等を想定しています。概念設計のうちの一部の部分のみに貢献する希望を持つ者は、区分2の方に応募してください。
各区分により、募集方法、締切日などが異なりますので、ご注意下さい。詳細は別紙-1をご覧下さい。なお、応募にあたりましては、タイ政府が公表した実施要綱(※2)に記載されている参加条件等や水資源管理に関するマスタープランの内容を十分ご確認下さい。特に、概念設計実施候補者におかれては、実施要綱に記載されている、参加者の要件についてご注意ください。
(※2) 実施要綱等
①正式文書(タイ語)
①-2 同文書付属資料(タイ語)※追加しました。
②英文文書(非公式訳版)
※英文文書の内容は、タイ語版の正式文書と基本的に同等のものですが、正式の効力を持つ文書はタイ語版ですのでご留意下さい。
②-2日本語文書(仮訳版)※追加しました(7/19)。
①-3日本語付属資料(仮訳版)※追加しました(7/12)。
※今後も情報が入り次第、内容を更新いたします。
【参考資料】
①下記の条件に合致する法人もしくは複数の法人で構成されるコンソーシアム又はJV
・外国法の下で設立された法人は大使館の証明が必要
・コンソーシアム・JVについては、タイ法の下で設立された法人を最低一社含むことが必要
②タイもしくは他の国で、
・大規模な水資源開発の計画(design)
・大規模なダムや貯水池の設計・建設
・洪水又は渇水防止システムの設計・建設
を合わせた2002~2012年の間の実績の合計(建設費ベース)が300億バーツ以上あること。コンソーシアム・JVが提案する場合は、構成する法人の実績(建設費ベース)を合算することが可能。ただし、それぞれの構成員の実績が、最低20億バーツあることが必要。実績は、大使館により証明を受けること。提案者がタイ法の下で設立されている場合は、発注者によって証明を受けること。
③提案者は、水資源管理、理学、工学、建築学、森林学、地質学、水文学、気象学、
災害警報、災害の予防・解決・応急対策等の各分野にまたがる専門性と経験を持つ常勤のスタッフを雇用していること。スタッフの専門分野と経験はリストにして提出すること。
意向表明締切:7月13日(金)12時 電子メール
提出書類締切:7月15日(日)午前10時までに持参※
※同日に、別紙-1に示す面接を実施します。
評価基準:別紙-2を参照
提出書類締切:(第1次)7月13日(金)17時 持参・郵送*
(第2次)7月27日(金)17時 持参・郵送*
*意向表明は不要です。なお、第1次締め切りまでに提出頂いた分については、7月15日(日)に開催される「タイ洪水・水管理プロジェクト検討対応小委員会」において、議論の参考とさせて頂くほか、概念設計実施者に対して早期に提供されます。
★お問い合わせ先
公益社団法人土木学会 国際センター 柳川
電話(03)3355-3441、直通(03)3355-3452
電子メールアドレス: yanagawa@jsce.or.jp