<企画セッションのご案内> 企画セッション1:「持続的な環境成長を実現する地域の姿を描くテクノロジーアセスメント研究」 ■目的:気候変動の影響が顕在化する中、炭素排出制約のもとで地域の自立的な経済成長を実現しつつ、高齢化社会でも生活のクオリティを維持する新たな地方創生のメカニズムを描くことが必要とされている。これは日本のみならず、急速な経済成長と都市化が続くアジア、アフリカの諸国でも21世紀中盤での重要な課題となるであろう。そのために新たなICTやAIの活用、スマート都市、高度医療技術などの技術が議論される。しかし、郊外部、中小規模の都市、農村集落等においても地方創生のメカニズムを描くためには各々の地域の特性に基づいて技術や制度の適用性を把握し、空間誘導をも視野に入れて技術の導入可能性及びその効果を評価して代替的な将来像を明らかにする理論及び手法の開発と、その地域政策への実装が緊急の課題である。本セッションでは地域エネルギーシステム、地域交通システム、地域循環圏、建設ストック更新等の地域解析モデル研究に関する成果を取り上げ、個別技術と総合的なシステムによる環境効果を算定する研究の在り方について議論する。 ■企画者:五味馨 (国立研究開発法人国立環境研究所 福島支部)
企画セッション2:「コデザインによる気候変動影響予測技術の開発と社会実装化」(仮) ■目的:2015年11月に政府の「気候変動の影響への適応計画」が閣議決定され,また相前後して国土交通省や農林水産省も気候変動の適応計画を取りまとめるなど,これまでの温室効果ガスの排出削減対策(緩和策)に加えて,地球温暖化の悪影響に備える対策(適応策)が各自治体で求められている。本セッションでは,気候モデルやダウンスケーリングによる気候変動予測結果を基に影響評価を行い,さらにその結果を地方自治体の適応策立案に社会実装させていくため,どのような「コデザイン」が望ましいのか,環境システムにおける多様なアプローチから議論する。 ■企画者:馬場健司(東京都市大学)
企画セッション3:「健やかな未来社会を展望する-ヒトもまちも健やかとなる環境づくり-」 ■目的:「環境と健康で再構築する未来社会の研究小委員会」では,長寿社会において,多くの人々が生涯にわたり健康で過ごせる安全・安心・快適な生活質を確保・維持し,低炭素で持続可能な社会システムを形成することを目的としている。すなわち,”ヒト”も”まち”も健やかとなる未来社会を「環境」と「健康」の相関領域から切り拓くことである。そこで本セッションでは,ヒトもまちも健やかとなる環境(環境政策・ガバナンス,環境評価,水・みどり,温熱環境,モビリティ,生活行動等)のリ・デザイン,マネジメントの概念や指標開発,政策分析,方法論,評価にかかる研究を横断的に構成し,未来社会を展望する。 ■企画者:尾崎平(関西大学)
企画セッション4:「環境問題への実践的取組み」 ■目的:環境システム研究においては、現状の社会に起こっている各種の環境問題に対する対策を可能とする技術や仕組み作り及び評価技術の研究が重要と言えます。このためには実際に社会の問題に対応している第一線実務者の試行等を研究者と実務者が情報を共有して、今後の方向性等を論議することが必要と考えます。このような認識のもとで、環境システム研究発表会の場において、上記のような先進的取り組みを行う方々の報告をいただき、それらにもとづいて議論の場を持つことを目的として本企画セッションを提案します。 ■企画者:靏巻峰夫(和歌山高専) |
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