論説委員 京谷 孝史 東北大学
「想定外」が付随することは土木が構築するあらゆる機能体について不可避の特徴である。それに対処するには、一つ一つの機能体の「想定外」を明確にし、判りやすい形で提示して、複数の機能体が互いの「想定外」を補完し合う仕組みを実現することである。そのために土木工学がなすべきことの一つは、一つ一つの機能体の限界を提示することの重要性を認識した上で、これまでと変わらぬ機能体の限界を把握する精緻な設計理論の研究であり、もう一つは「機能体の限界に関する情報」を誰にでも判る形で提示することである。
(2012年4月版)
第59回論説(1) 「想定外」に対処するために
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