1.目的
建設業では、労働者不足が深刻な課題であり、生産性の向上が急務である。また、熟練者の高齢化や退職による経験則の消失も何らかの方法で補う必要がある。一方でBIM/CIM・i-Constructionにより、施工プロセスにおいて三次元情報が普及しつつあり、生産性の向上や熟練者の経験則の補完に期待が集まっているが、まだ多くの場面でデータ処理に人が介在している部分も多く、省人化・省力化の効果は十分とはいえない。また、新技術を導入した場合にもデータの取り扱いに人的な負荷がかかっている状態も散見される.
そこで本小委員会では、建設生産プロセスの省力化を目的とし、BIM/CIMモデルや施工現場で発生するデータを自動処理し、省力化を図るための調査研究を行う。
2.活動期間
令和元年6月1日~令和5年5月31日(4カ年) 予定
3.研究活動
(1)施工プロセスにおけるデータフロー分析と施工プロセスにおけるデータ取得~利用実態把握
・ 土工を例に施工段階のデータ受け渡しや解釈に関する課題抽出
・ 施工段階のデータ不整合の防止に関する課題抽出
(2)基礎技術や手法の調査・整理
・ データの記述(IFC,Ontology,Common Logic等)
・ データの処理(PCL,OpenCV,Unity等)
・ データの共有(CDE,ifcOWL,Semantic WEB/HTML,BIMserver,WebGL等)
・ エラーチェック(Model Checker,Dynamo等)
(3) 省力化事例ユースケース作成
CASE1 ICT土工(1年目),CASE2(2年目),CASE3(3年目),CASE4(4年目)
4.普及活動
(1) buildingSMART Japan BIM/CIM講演会
2019年度は,東京第一回・大阪・札幌・仙台・福岡・東京第二回の6回.
http://committees.jsce.or.jp/cceips26/node/8
一般参加型のイベント「BIM/CIM個別課題解決アイデアソン」を同時開催
(2)大阪府測量設計業協会 i-Constructionに関するセミナー
2019/10/24 開催
(3)日刊建設通信新聞社主催 BIM/CIM LIVE
集合型では難しかった裾野の広いセミナーを企画.
講演内容・講演者調整の中で,DX,i-Construction関連を担当.
国土交通省「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」をシリーズで紹介.
2020年度より、年に4回実施(第1回~第8回).
2022年度も4回実施予定(第9回~第12回)
受講者アンケートの分析を行い,BIM/CIM活用の動向を調査.
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