【事例キーワード】
①技術のチカラ、 ②デザインのチカラ、 ③自然のチカラ、 ④コミュニティのチカラ、 ⑤記憶のチカラ
九州支局長を務めております一般社団法人地域力創造デザインセンター代表理事の高尾忠志です。今回は長崎県長崎市の事例を紹介する記事です。眼鏡橋に近い寺町エリアで行われた道路改修の取り組みです。
道路改修にあたっては施工前に警察協議が行われますが、「車道と路側帯の間に敷かれる白線」と「車道と路側帯の舗装を分ける縁石」とが二重に並ぶのはドライバーに誤解を招くので認められないので、縁石の上に白線を敷くように、との指摘に疑問を感じた長崎市土木技術職員・作本さんは、二重に並べるのでもなく、縁石の上に白線を重ねるのでもない「第3のアイデア」を考案しました。さて、それはどんな方法だったでしょうか…?
実は、私も長崎市景観専門監(非常勤特別職員として長崎市役所が行う公共事業全体の監修をするインハウス・スーパーバイザー)としてこの事業を監修しました。出島の対岸の公園整備でご一緒して以来10年以上にわたって作本さんとお付き合いしていますが、一貫して粘り強い作本さんのアイデアとそれを受け継いだ馬場さんのバトンリレーで実現した道路改修事業を、ライターの茂木さんが軽快なタッチでわかりやすくまとめていただいた記事となっておりますので、ぜひご覧いただけましたら。
眼鏡橋にほど近い「紺屋通り」の整備後の様子。何の変哲もない通りに見えるが。。。(写真提供:茂木俊輔)
紺屋通りの整備は歴代担当職員のバトンリレーで実現した(写真提供:茂木俊輔)