・2009年に、海外に在住する会員の実情を勘案し、海外に在住する会員へのサービス向上、会員間の技術交流の促進、そして分会会員が専門性やスキルを持って社会の発展により一層貢献することを海外分会設立の目的と定め、これを「土木学会海外分会設立指針」の改正版に反映させた。
・近年のグローバル化を背景に、アジア地域の経済成長およびインフラ整備が進み、日本の土木界は、国際競争力の強化という課題に直面している。産官学の連携を基にこの課題に取り組むとともに、会員と現地の技術者間の人的・技術的交流を促進させアジア地域の発展に貢献するため、土木学会は国際センターを設立した。
・海外分会は、その活動を通じて海外に土木学会の存在のみならず、日本の土木技術を紹介する役割や、国内および海外に在住する会員と現地の土木技術者との人的・技術的交流と協働を促進させる役割を担っている。
・近年、海外分会の会員数は減少傾向にあるが、その最大要因として、会費が高いこと、「土木学会誌」が読めず得ることのできる日本の情報が少ないことが指摘されている。
・海外分会の活性化のためには、土木学会とつながる仕組みや人的ネットワークの構築が不可欠である。そこで、土木学会とつながる仕組みとして、会費を必要としない「アソシエイトメンバー」の創設を提案した。
・対象者は、海外に居住する外国人とする。日本への留学経験者を積極的に勧誘する。
・主に分会活動のサポーター的立場と位置付け、非会員扱いとする。
・会費に相当する金子は徴収せず、「土木学会誌」も送本しない。
・「アソシエイトメンバー証」を発行する。メンバー証の有効期限は、入会日から年度末までとし、1年ごとに更新する。(各年度末には、登録していただく各人のメールアドレスを使って、メンバー継続の意思確認を行う。)
・分会設立に関わることはできない。
(1) 土木学会としてのメリット
・海外での土木学会の活動への協力者が増え、国際活動が活性化する。
・元留学生とのネットワークが維持できる。
(2) アソシエイトメンバーとしてのメリット
・日本の土木界の動向(土木技術、プロジェクト等)に関する最新情報が得られる。
・分会行事等の情報が得られ、参加できる。
・現地における土木技術者ネットワークに参画する機会が得られる。