近年、研究成果の国際発信の重要性が高まる中、学術ジャーナルには、書誌データベース(ジャーナルインデックス)への収載、ジャーナルインパクトファクター(Journal Impact Factor:以下、JIF)取得が求められています。
土木学会論文集編集委員会では、和文誌・英文誌の国際的評価向上と国際標準に準拠した編集運営体制の構築を目的に、外部の学術出版コンサルティング会社を交え、運用整備の検討を重ねてきました。
今回、2026年1月から導入する土木学会英文論文集(Journal of JSCE)の新運用方針について概要を示します。
1.運用整備の目的:
JIF取得に向け、ジャーナルインデックス化を図ります。和文誌は「Scopus」(Elsevier社)収載を目指し、英文誌は既にScopus収載が完了しているため、次の目標として「Emerging Sources Citation Index(ESCI)」(Clarivate Analytics社)収載を目指しています。今回、まずは英文誌のジャーナルインデックス化に取り掛かり、ESCI収載に向けて英文誌の運用整備を実施することになりました。
2.主な整備内容:
ESCI収載の審査項目を満たすため、編集運営体制の整備とジャーナルの品質管理が重要な要素となります。
特に「投稿数の確保」は必須であり、投稿準備の簡素化や審査期間の短縮など、著者利便性を高める改善が必要であり、英文論文集(Journal of JSCE)では2026年1月より、以下の対応策を実施いたします。
(1) 投稿要項・査読要領・倫理規定の改訂:
国際的な倫理指針に準拠し、投稿者・査読者・編集者の責務と手続きを明確化します。
(2) 投稿方式の変更:
従来のPDF形式によるフォーマット投稿を廃止し、フォーマット不要のWord形式による投稿に一本化します。これにより、著者の負担軽減、編集効率化、審査期間の短縮が期待されます。
3.2026年1月以降のお知らせ(ジャーナルサイト・規定類改訂・投稿受付開始日):
国際基準に則り、2026年1月より、Journal of JSCE(英語論文集)のジャーナルサイト、投稿規程を変更いたします。
今後、ジャーナルの情報や各種規定については、下記をご参照くださいますようお願いいたします。
土木学会英文論文集(Journal of JSCE)ジャーナルサイトURL:https://committees.jsce.or.jp/jjsce_en/
なお、2025年12月27日(土)~1月5日(月)までの期間は、システムの更新に伴い、土木学会英文論文集(Journal of JSCE)の新規投稿受付を休止いたします。
2026年1月6日(火)より、新規定に則り、英文誌の投稿受付を開始いたします。
※査読関係および修正等の作業は上記期間も使用可能です。
※和文誌(土木学会論文集)については、新規投稿受付含め、上記期間も通常通り新規投稿いただけます。
論文投稿受付システム(Editorial Manager):https://www.editorialmanager.com/jsce-journal/default.aspx
また、同年1月1日より、Journal of JSCE(英語論文集)編集事務局の連絡先が変更となりますので、お知らせいたします。
(『土木学会論文集』編集事務局に関しては変更はございません)
2026年1月1日以降は、Journal of JSCEに関するお問い合わせは以下までご連絡いただければ幸いです。
Journal of JSCE Editorial Office:Email: jjsce@jsce-ml.jp
何卒よろしくお願い申し上げます。