2015年11月26日
断層活動性評価の高度化小委員会の設置について
土木学会 原子力土木委員会 断層活動性評価の高度化小委員会
2.目的
断層活動性評価に関わる課題の整理と手法の高度化を目的とする。断層の活動性評価においては,断層直上のどの地層・地形面まで変位・変形が及んでいるかに基づいて,判定することが一般的である(いわゆる上載地層法)。しかしながら,現実には活断層の判断基準となる後期更新世の地層・地形面が分布しておらず,上載地層法が適用できない場合も多い。本小委員会では,特に,断層破砕部性状に基づく評価手法など,上載地層法以外にも適用可能な最新手法について検討し,その実用性向上を図る。
3.活動予定期間
2015年11月~2018年5月(年3回程度開催)
4.活動内容
断層活動性評価に関わる研究成果や最新知見を広く紹介,審議し,小委員会の報告書にその成果をとりまとめる。検討対象は①断層破砕部性状による活動性評価法を主体とし,②活断層調査に基づく震源断層評価法等についての最新知見も随時取り扱う。委員会の開催にあたっては委員等からの関連する話題提供や現場見学などを行い,最新情報の把握と共有を図る。最終成果は,公開シンポジウムで報告する。
5.委員構成
山口大学大学院 理工学研究科 金折裕司教授を委員長に,学識経験者を委員として,電力会社及び電力中央研究所を幹事として構成する。専門委員には,活断層全般,断層破砕帯,地震・地球物理の各分野に精通する専門家に複数名ずつ参画して頂く。
以上