ACECC担当委員会

土木学会の「アジア土木学協会連合協議会（ACECC）担当委員会」設立の発端となった「アジア土木技術国際会議」は、JSCE（日本）、PICE（フィリピン）、ASCE（米国）の三つの学会が共催して、1998年2月にフィリピン・マニラ市で開催されました。この会議の成功を踏まえて、アジアにおける土木学協会の連合組織設立の機運が高まり、土木学会では1998年11月に「アジア土木技術国際会議担当委員会」を設置し、活動をスタートさせました。

1999年9月には、JSCE、PICE、ASCEに、CICHE（台湾）とKSCE（韓国）が発足会員として加わり、アジア地域の土木学協会の協力をコーディネートする連合組織「アジア土木学協会連合協議会（ACECC）」が発足、東京で記者発表を行いました。この協議会の発足に伴って、1999年11月理事会では、委員会の名称変更が承認され、現在の委員会名となりました。

ACECCの主たる役割は、アジア地域の土木学協会をコーディネートする連合組織として、アジア土木技術国際会議（Civil Engineering Conference in Asian Region ; CECAR）を継続的に主催するとともに、多国間連携のもと、アジア地域が抱える社会資本整備や土木技術に関する課題を討議し問題解決を図ることです。現在は、発足時の上記5団体の他、IE Australia.（現EA、オーストラリア）、VFCEA（ベトナム）、MACE（モンゴル）、HAKI（インドネシア）、ICE(India)（インド）、IEB（バングラデシュ）、IEP（パキスタン）、NEA（ネパール）、Fed.MES（ミャンマー）、MD-RSCE（ロシア）、ENZ (ニュージーランド)、IESL（スリランカ）が加盟し、17か国・地域により構成されています。

土木学会では、ACECC担当委員会が中心となり、現在、「防災TC」、「モニタリング技術のTC」のTC（Technical Committee、専門委員会）の活動を支援するほか、これまでに10つのTCを運営してきました。また表彰活動や英文報告集発行を支援するなど、積極的にACECCの活動をリードしています。

土木学会では、今後ますますその重要性が高まるアジア地域を対象とした活動を進めていく上で、ACECCをその活動の中核的組織と位置付け、ACECCを軸足においた国際展開を行っています。

アジア土木学会連合協議会（ACECC）加盟学会一覧（2024年1月現在）