2011年3 月の東日本大震災の大地震に伴う大津波により東京電力福島第一原子力発電所(以下,「1F」)の1~4 号機の未曽有の事故が発生してから、13 年が経過しました。
事故発生直後より国・東電が中核となり,国内外の広範な支援・協力も得て、まさに総力を挙げての取り組み等により,初期段階における緊急時対応と復旧活動,その後の汚染水対策などにより1F の安定化が図られ、その後も継続的な汚染水対策,環境負荷低減・廃棄物対策や廃止措置に向けての取り組みもなされ、近年に至り懸案であったALPS処理水の海洋放出も始まるなど、大きな進展が図られてきています。
土木学会では,特に初期段階の原子力発電所事故の放射能汚染という非常に過酷な環境下の中で緊急時対応や汚染水対策等の安定化に向けた対策の実施等において、主に土木分野の技術がどのように役割を果たしてきたか等の取組み状況の記録を後世に残すこととし、膨大な資料を調査・整理して体系的な報告書としてとりまとめました。
その報告書の2024年4月の発刊にあたり、下記のような報告・講演会を土木学会講堂においてハイブリッド形式で開催し、内容の概要を報告させていただくとともに、東京電力HDおよび原子力損害賠償・廃炉等支援機構よりお二人の専門家をお招きして、最近の1Fにおける最前線での取組みの状況や今後の廃炉措置に向けた最新の技術戦略等についてご講演いただくことを企画・実施致しましたところ、多数の皆様のご参加をいただき、誠にありがとうございました。 (以上、2024年4月12日報告・講演会開催時の案内文を引用)
その後、報告会に参加した方々へ、テキストで頒布した報告書冊子の残部の販売も程なく完売終了となり、ご協力誠にありがとうございました。
つきましては、引き続き報告書冊子のお求めを希望したいという声も多いところから、報告書の本HP上に再掲載し、Web公開をしばらくの期間実施することと致しますので、ご活用いただければ幸いです。
なお、ファイルサイズの関係より、下記の2つのシリーズ((その1)および(その2))に分けて掲載させていただきますので、ご了承のほどお願いします。 (その1)①公開報告書「2011年東京電力福島第一原子力発電所事故における土木技術等の適用事例の体系的整理-・・・・・・・・・―」の前半部 (その2)➁公開報告書「2011年東京電力福島第一原子力発電所事故における土木技術等の適用事例の体系的整理―・・・・・・・・・―」の後半部および ③2024年4月12日の報告書公開時に開催された土木学会講堂で開催された報告・講演会における講演資料1式
以上
2025年9月 (HP上でのWeb掲載)
土木学会エネルギー委員会
低レベル放射性廃棄物・汚染廃棄物対策に関する研究小員会 委員長 大西 有三 (京都大学名誉教授)
同上 研究小委員会 分科会2(1F事故廃棄物対策検討) 主査 白土 博司 (東電設計株式会社)
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