NO | 対象構造物 | 受賞理由 | 支部 | 所在地 | 竣工年 |
1 | 糠平ダム ぬかびらだむ |
糠平ダムは、当時最高水準の国産大型機械採用や前例のない蒸気養生により、寒地での短期施工を実現した北海道内の電力安定を支える重力式ダムです。 | 北海道支部 | 北海道河東郡上士幌町 | 1956(昭和31)年 |
2 | 弾丸道路(札幌・千歳間道路) だんがんどうろ(さっぽろ・ちとせかんどうろ) |
弾丸道路は、積雪寒冷地や自動車高速走行のための先駆的な設計基準を導入し、北海道に限らず全国の道路改良の指標となった土木遺産です。 | 北海道支部 | 北海道札幌市、北広島市、恵庭市、千歳市 | 1953(昭和28)年 |
3 | 北上川上流総合開発ダム群 きたかみがわじょうりゅうそうごうかいはつだむぐん |
北上川上流総合開発ダム群 五大ダムは、北上川流域の治水を最大の目的にしながら、発電・灌漑用水・上水などの機能を併せた多目的ダム群として地域を支える土木構造物群です。 | 東北支部 | 田瀬ダム:岩手県花巻市 湯田ダム:岩手県和賀郡西和賀町 四十四田ダム:岩手県盛岡市 御所ダム:岩手県盛岡市 石淵ダム:岩手県奥州市 |
田瀬ダム:1954(昭和29)年 湯田ダム:1964(昭和39)年 四十四田ダム:1968(昭和43)年 御所ダム:1981(昭和56)年 石淵ダム:1953(昭和28)年 |
4 | 只見線鉄道施設群 ただみせんてつどうしせつぐん |
只見線鉄道施設群は、福島・新潟両県の地域資源の活用や豪雪地帯を結ぶライフラインとして、その機能美や四季折々の風景を創生する貴重な土木遺産群です。 | 東北支部 | 福島県、新潟県 | 1925(大正14)年~1971(昭和46)年 |
5 | 渡良瀬川上流域足尾の砂防堰堤群 わたらせがわじょうりゅういきあしおのさぼうえんていぐん |
渡良瀬川上流域足尾の砂防堰堤群は、大規模な土石流災害の軽減・抑止を目的とした本邦最大級施設を含む砂防堰堤群で、環境を視点に未来への思考を誘う重厚な土木遺産です。 | 関東支部 | 栃木県日光市 | 1940(昭和15)年~1970(昭和45)年 |
6 | 円上寺隧道 えんじょうじずいどう |
円上寺隧道は、日本最古級のコンクリート造の河川トンネルで、建設から100年以上経過する今も地域の防災に寄与し続ける貴重な土木遺産です。 | 関東支部 | 新潟県長岡市 | 1915(大正4)年 |
7 | 塔之沢発電所と関連施設 とうのさわはつでんしょとかんれんしせつ |
塔之沢発電所と関連施設は、当時最新の発電設備や国産技術を多用するなど明治期における水力発電の基礎を作り、箱根の観光を支えてきた貴重な土木遺産です。 | 関東支部 | 神奈川県足柄下郡箱根町 | 1909(明治42)年 |
8 | 六郷水門 ろくごうすいもん |
六郷水門は、今もなお水門としての機能を保ち、多摩川改修工事や六郷用水の記憶を物語る地域のシンボルとなっており、貴重な土木遺産です。 | 関東支部 | 東京都大田区 | 1931(昭和6)年 |
9 | 栗尾沢砂防施設群 くりおさわさぼうしせつぐん |
栗尾沢砂防施設群は、大正5年に作られた当時の東日本では事例が少ない切石積の砂防堰堤など、 砂防事業の歴史や技術を今に伝える貴重な土木遺産です。 | 関東支部 | 埼玉県秩父郡小鹿野町 | 2基:1916(大正5)年 6基:1933(昭和8)年 1基:1934(昭和9)年 1基:1935(昭和10)年 |
10 | 東山円筒分水槽 ひがしやまえんとうぶんすいそう |
東山円筒分水槽は、永年水不足に悩まされてきた片貝川流域へ合理的かつ公平に分水するため川を潜るサイフォン終端に設けられた美しい円形の分水施設です。 | 中部支部 | 富山県魚津市 | 1954(昭和29)年 |
11 | 彩雲橋 さいうんばし |
彩雲橋は、昭和初期の犬山城附近の観光開発の中で木曽川へ流れ込む郷瀬川上に架けられた鉄道レールを用いた瀟洒な2連アーチ橋です。 | 中部支部 | 愛知県犬山市 | 1929(昭和4)年 |
12 | 殿橋 とのばし |
殿橋は、乙川に架かる12径間連続RC桁橋で、昭和2年竣工以来補修を加えながらもスレンダーな形姿を保つ岡崎市街のシンボル的遺産です。 | 中部支部 | 愛知県岡崎市 | 1927(昭和2)年 |
13 | 山川橋 やまかわばし |
山川橋は、川辺ダム建設に際して昭和12年にダム湖に架けられたゲルバー式RCラーメン橋で、永年地域で愛されてきた土木遺産です。 | 中部支部 | 岐阜県加茂郡川辺町 | 1937(昭和12)年 |
14 | 生駒鋼索線と生駒山上遊園地飛行塔 いこまこうさくせんといこまさんじょうゆうえんちひこうとう |
生駒鋼索線と生駒山上遊園地飛行塔は、わが国私鉄に見られる観光施策を証示する最古の施設であり、先例のない中で独自に開発したものとして貴重な現役の土木遺産です。 | 関西支部 | 奈良県生駒市 | 【近畿日本鉄道生駒鋼索線】 宝山寺1号線:1918(大正7)年 宝山寺2号線:1926(昭和元)年 山上線:1929(昭和4)年 【生駒山上遊園地飛行塔】1929(昭和4)年 |
15 | 津守下水処理場1系水処理施設 つもりげすいしょりじょういちけいみずしょりしせつ |
津守下水処理場1系水処理施設は、稼働当初の躯体構造を維持しつつ、80年以上に渡り家庭や工場などから排出される汚水を処理し続けている貴重な現役の土木遺産です。 | 関西支部 | 大阪府大阪市西成区 | 1940(昭和15)年 |
16 | 谷瀬の吊り橋 たにせのつりばし |
谷瀬の吊り橋は、安全安心を希求する地区住民の思いにより建設され、その後60年以上にわたり供用され続け、現在は観光資源となっている土木遺産です。 | 関西支部 | 奈良県吉野郡十津川村 | 1954(昭和29)年 |
17 | 琵琶湖疏水(第1、第2、分線ほか) びわこそすい(だいいち、だいに、ぶんせんほか) |
琵琶湖疏水(第1、第2、分線ほか)は、明治期に建設され、多目的利用によって京都の近代化に大きく貢献し、技術や意匠の質も高く、不動の歴史的価値を有する土木遺産です。 | 関西支部 | 滋賀県大津市、京都府京都市山科区、左京区 | 琵琶湖疏水(第1):1890(明治23)年 琵琶湖疏水(第2):1912(明治45)年 琵琶湖疏水(分線):1890(明治23)年 扇ダム放水路、草川、百々川、ほか小水路群:1890(明治23)年頃 |
18 | 関西本線木津川橋りょう かんさいほんせんきづがわきょうりょう |
関西本線木津川橋りょうは、明治時代に架けられた橋梁を、適切な補強や更新により長寿命化を実現した点で、優れた事例として顕彰すべき施設です。 | 関西支部 | 京都府相楽郡笠置町 | 1連目、3連目:1897(明治30)年、1926(大正15)年ランガー補強 2連目:1926(大正15)年 4連目、5連目:1953(昭和28)年 |
19 | 旧成相池堰堤 きゅうなりあいいけえんてい |
旧成相池堰堤は、渇水時の農業用水確保のため建造された粗石モルタル造の重力式ダムで、先人の水確保の努力を後世に伝える貴重な土木遺産です。 | 関西支部 | 兵庫県南あわじ市 | 1950(昭和25)年 |
20 | 和田旋回橋 わだせんかいきょう |
和田旋回橋は、日本初かつ最古の鉄道用可動橋であり、当初の架設地点に供用され続け現在も地元住民により積極的に活用されている貴重な土木遺産です。 | 関西支部 | 兵庫県神戸市兵庫区 | 1899(明治32)年 |
21 | 村田 鶴が湖北地方に残した隧道群 むらたかくがこほくちほうにのこしたずいどうぐん |
村田 鶴が湖北地方に残した隧道群は、材料特性から煉瓦とコンクリートを使い分ける秀逸な設計が施され、格式高い意匠とともに永年にわたり地域交通に貢献した土木遺産です。 | 関西支部 | 横山隧道:滋賀県米原市~長浜市 谷坂隧道:滋賀県長浜市 |
横山隧道:1923(大正12)年 谷坂隧道:1935(昭和10)年 |
22 | 爆撃被害建材の再活用橋梁―本川橋、九十九橋 ばくげきひがいけんざいのさいかつようきょうりょう―ほんかわばし、つくもばし |
本川橋、九十九橋は、敗戦直後の資材難の中、爆撃を受けた光海軍工廠の建材を再活用した橋梁で、部材に弾痕や以前のリベット孔が残っている貴重な土木遺産です。 | 中国支部 | 本川橋:広島県広島市中区 九十九橋:広島県安芸郡海田町 |
本川橋:1949(昭和24)年 九十九橋:1950(昭和25)年 |
23 | 千賀居隧道 ちがいずいどう |
千賀居隧道は、ループ道路に建設された隧道で、当該形式の隧道として国内最古クラスの貴重な土木遺産です。 | 四国支部 | 愛媛県八幡浜市 | 1905(明治38)年 |
24 | 緒方川の多連アーチ石橋群 おがたがわのたれんあーちいしばしぐん |
緒方川の多連アーチ石橋群は、2~6連のアーチを有する石橋がひとつの地域にまとまって現存する貴重な土木遺産です。 | 西部支部 | 大分県豊後大野市 | 緒方橋:1911(明治44)年 鳴滝橋:1922(大正11)年 長瀬橋:1923(大正12)年 原尻橋:1923(大正12)年 柚木寺原橋:1928(昭和3)年 |
25 | 花峯橋 はなみねばし |
花峯橋は、現存する希少な木造方杖式の道路橋のひとつで、当時の我が国における木造橋建設技術を今に伝える貴重な土木遺産です。 | 西部支部 | 宮崎県日南市 | 1929(昭和4)年 |
添付 | サイズ |
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2021_tablept.pdf | 6.38 MB |